2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

第二十一話「血ぬられた迷宮#4」

ファイル7の完結編。 さらわれたマサ子を救出するために館の深奥に入っていく過程のサイレントヒル的な侵入シークエンス(封じられた庭、というのが特にいい)はとてもわくわくしたのだが、肝心のウラドのおじさんがちっとも怖くないのが寂しい。いきなり眼…

第二十一話「木偶と偶像」

まだまだつづく舞踏会騒乱劇。なにやらゴーストハントの出来の悪い回並みにちんたらやっていて、番組開始から二十四分、ステッキンの歌も始まったのに気分はまだAパート終了。これでいいのか。そもそも冒頭から低レベルなおっさんのやりとりにげんなり(滔…

第八話「お母さんのスカート」

冒頭からもう見たくないのであった。これから何が起きるのかわかっているからというだけでなく、ファンティーヌの暗い表情でもう駄目で、その後、花がしおれるように、見る見るうちにやつれていくファンティーヌを見るのは拷問みたいなものである。とくに、…

第二十一話「ときめきの聖夜(クリスマス)」

たぶん最初で最後のあやめ主役回。陸君モテモテである。一応、天宮さんを押すためにやっているという設定だが、気に入らない男相手にあれはやらないという話でございます。 お話は、やの脚本回らしい勢い重視展開(渡辺回なら、爆破に至る流れをもっと工夫し…

第八話「たたかえ聖桜生徒会」

今日まで、あらゆる社会の歴史は階級闘争の歴史である 今日まで、あらゆる階級闘争の歴史は敗北の歴史である 全国のプロレタリアートよ、団結せよ とやってくれたら、絶賛したかも、と思わないでもない、学生闘争ネタが異常にさむい第八話。 世代的にそれを…

第二十一話「もう一度、アンダンテ」

「土浦くんって、歌はあんまり上手くないんだね」 「ピ、ピアノを弾くのとは要領が違うんだよ! グールドだってジャレットだって歌は上手くないだろ」 「ぐーるど?」 日野さんが土浦CDのCMを見たら以上のような会話があるかも知れないかなとかどうでも…

第二十話「不忍池子守唄」

土方歳三編後編。といっても歳三くんは脇でちょろちょろしているだけで、メインはもちろん往壓の旦那である。 いや、もしかすると真の主役は往壓の御母堂であるかもしれない。それほど出番があるわけでもないのに凄い存在感である。刀の妖夷なんて、たんなる…

第二十話「乙女のアルバム」

ヒロインの名前がジュリだったので、もう片方がリサなら単なる百合姉妹ならぬ、黒百合姉妹だったのに、と思いました。 というのはともかく、愛は憎悪、そして、地獄でも天国、という話。 と同時に、一目連、大失態という一編でもある。地獄チームがいなけれ…

第十八話「枢木スザクに命ずる」

黒の騎士団の更なる強固な組織化の説明とランスロット狩り。 騎士団のほうは、話が進めば進むほど微妙な組織になっていき、先行きが恐ろしい。いい気になっている若造のボスが、老獪な腹心にすべてを奪われている――というのはよくある構図だが、それをやると…

第百四十九話「アリサ エイリアン対モンスター であります」

前回の予告をみてノントルマVSアリサを勝手に期待したけど、原作のアリサシリーズの暫定最終回にあるシーンをそのままやっただけなのであった。原作読んでいてそれに思い至らないとは粗忽にもほどがある、という批判は感受したい。まあなんというか、死ん…

第七話「10月12日、嵐ノ乾燥剤」。

序盤が体育祭でその後はずっとおしゃべり、後半ちょっと買い物と大家襲来でアクセント、というながれ。いつもの学校行って帰宅後おしゃべり展開ばかりではもたないものね。 今回はごちゃごちゃした演出より落ち着いて見せる感じの場面が多くて、好みとしては…

第七話

千秋はヒーローという話。 オーソドックスすぎる展開を、奇怪なアニメ中アニメやお金持ち君の玉砕等小ネタを使って乗り切る。がしかし、たぶん原作どおりなんだろうが、のだめの存在意義が薄いのがもったいない。下手するとロックバイオリンより脇役っぽいっ…

第十九話「火花散る散るバレンタイン」

バレンタインイベント。 タイトルとは裏腹に終始まったり。というのも、護と絢子の関係はもう確立しきっているので、話としては盛り上げにくくて当然なのだった。で、そこは生徒会の出番なわけである。彼らがいい人たちばかりなので持つ話なのでもあるのった…

第二十話

バトルもあるが中休み。前半はショートカットと再構成を経ての原作回帰展開。坂口照星、文字通り独壇場(の場面もあった)。速水奨はいい声である。火渡やカズキをボコボコにするシーンのテンポはもうひとつという気がしたが、見掛けも声も若いが、一番の「…

第一話「ディスティニィ」

野尻抱介原作のSFアニメ。今はイラストは全巻むっちりむうにいだが、当時は一巻のみの山内則康で、その山内がキャラクターデザインを担当した『ストラトスフォー』が『ロケットガール』っぽかったり、佐藤竜雄がアニメ化に興味を示していたりと、アニメ業…

第二十一話 「漢はだまってラーメンたかみち」「なんだそりゃ!?」

夕映の話を中心に例によって取りとめもなく進行。 どんどん壊れていくタカミチとか原作からどこまで逸脱しているかを実験しているようなきらいもあるが、中心軸が似非少女漫画風なのが功を奏したのか、全体にとばしすぎない仕上がりで、疲れずに見ることがで…

第二十話「演者入場」

舞踏会騒乱編の二。 妹を見守るマルヴィン姉妹のやり取りが楽しい。しかし、レオニール殿は、マゾかどうかなんていう以上に台詞すべてが以上であるような気がするのだが、そこに誰も突っ込まないのはなぜなのだろうか。あの世界ではあのレベルの寒いトークは…

第二十話「血ぬられた迷宮♯3」

前回のテンションに比べると大きく落ちた「第三話」。 字が出てくるところは今回の肝、もっとも怖いシーンのはずだったのだろうか。高港基資の車の怪談漫画の字のほうが百倍怖いというのが残念。音も色も時間も使えるのだから、もっとやりようがあったのでは…

第七話「迷子のエポニーヌ」

ほぼオリジナルストーリー。 原作では(以下、未読者配慮で反転します)暗黒のヒロインとして大活躍するエポニーヌを、ここでじっくり描いておこうというわけなのだろう。 しかし見終わっているとエポニーヌよりも、どんどんたくましく育っているコゼットのほ…

第十三話

かくして最終回。 なんだかかんだでさわやかに終わる。こういうのは悪くない。 そこにいたる戦いはいまいち緊張感に欠けるが、すでに消化試合のようなものなので、まあいいだろう。演出的には戦闘場面よりも、地下鉄にはねられたスカンクを気にするメラとか…

第二十話「ときめきの思い」

天然の人が自覚すると、とたんに身動きが取れなくなる、という話。こうやって見ると、陸君と天宮さんって結構似たキャラなのですね。あるいはときメモオンラインでは、やさしい八方美人が、人気者になる秘訣だ、というメッセージなのだろうか(CMの人がど…

第七話「なつのおしまい(ばいばい)」

まなびが前面に出てきた途端に屈折するまなびストレート。 彼女が中心にいると、お話が「まなびの頓狂な言動が、じつは正鵠を得ていた」――つまり、「まっすぐでゴー」の伝家の宝刀で閉塞状況を叩き斬る――パターンしか出来ない(『苺ましまろ』の美羽みたいに…

第二十話「涙色のロンド」

ようやく日野さんカムバック。次回予告に。 いろいろな後押しを受けつつ、最後の一押しはやはり月森、という段取り。件の場面のアベマリアが聞こえてくるまで、三カットにわたって引っ張るのは楽しい。聞こえてくるのは誰もがわかるわけで、あとはどのタイミ…

第二十話「湯げむり地獄、旅の宿」

タイトルと予告どおりの裸乱舞の遊興展開でございましたが、お話はというと、世代を超えての呪殺合戦、つぶしあって勝者ゼロという初期地獄少女的に不幸が乱舞する強引展開なのでした。 そして輪入道の過去の後半部分。我はいかにしてお嬢の「足」となりしか…

第二十話「三人往壓」

タイトル通り、ユキアツさん話。しかも一話完結ではない。エドゲンのだんなの話は遠い。前回の予告でははっきり言っていた「ドッペルゲンガー」という単語はさすがにつかわなかったが、あいかわらず舶来ネタに通暁している人たちばかりです。小笠原の大将は…

第十七・五話「仮面の真実」

ルルーシュ「というわけで、諸君、またも総集編であり、書くことがないというので、我等の当番となった。長ったらしいから、気に入らないものは速やかに次項に移りたまえ」 C.C.「相変わらず、失礼な奴だな。しかしまたもこの形式か」 ルル「そうだ、何…

第百四十八話

日光江戸村で二話。 めったにない小雪メインの前半、ある意味に影の主役である悶々様が素敵だ。微妙に本家を馬鹿にしているような気もしないでもないが、その本家たる黄門様はともかく、大魔神に木枯らし紋次郎とお子様にまったく優しくないアニメですな。 …

「7月14日 ひんやり、まったり」

イントロはまた夢。これもある意味リンク? 「朝」のシーンはいつ見ても「ロート、ロートロート」を思い出すが、やっぱりこれはパロなんだろうか。 話はといえば、タイトルがほぼそのままで、ビニールプールで涼んだり、鍋を囲んでだべったり(真夏の昼の、…

第六話

破壊兵器が登場。いろんな意味で。 その新キャラがらみは、貧乏ネタなのだが雰囲気も展開もシリアスに走らないのはいい。関智一はこの手の完璧過ぎない突っ込みキャラにはぴったりだし(フタコイの探偵みたいになるとうざいが)。 そして例によってさりげな…

第十九話「嵐の中で」

前回の続き。護と絢子のラブパワーで状況を打開するのかと思ったら、その要素も一部あったにせよ、本題はエメレンツィアの恋心の目覚めと絢子の能力を巡る陰謀みたいなもののねたふりとか、変態眼鏡の実態とかそっちのほう。 前ふたつはともかく、最後のはち…