2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

第四話

コンプロマイザーの人が主人公の太く硬い長いものを突き立てられて初めての血を流す話。 吸血鬼の吸血という行為は古来性的なアナロジーを絡めて語られるものだし、むしろその側面を無視した作品のほうが少ないぐらいだろうが、吸血に伴う快楽の表現をここま…

第百二十九話

キルル編後半にして、ずっと引っ張ってきたカウンター話の落ちでもある。正直それほど工夫もないし、笑いどころもなかったけど、キルルは結構かわいいし、かなりむちゃくちゃながらもどうにかまとまったしで、そう悪くない。 しかしこれで、実質もう侵略しな…

第二十六話「森羅万象(ありとあらゆるもの)」

サブタイトルとは裏腹に、ありとあらゆるものの存在を肯定するわけではなく、主観的に気に入らないものはみんな排除すればそれでハッピーエンド、という素敵な最終回。 その、どこまでも熱血ロボアニメ的なドラマツルギーから逃れられないさまは、いくら電車…

第二十六話

有終の美(醜?)を飾るべく変態大暴走を見せるのかと思いきや、変態は前座で、前回の二百三高地的バトルを啓太込みでもう一回やっただけなのであった。ただし、今回は少しは派手でかっこよく、おまけに勝つけれど、でもそれでは物足りないのだ。 つまりは、…

第十三話・・・

一クールの締めにして、第二部のスタート。たけうちくんはなかなかどうして計算の人であったという話。いつもよく見ている人だけに、いいタイミングを見切る能力もある、というわけで。 でも結局引き際も自分で見極めて去っていってしまうキャラである気もす…

第二十六話「これが俺たちの桜蘭祭」

最終回。期待通りの横綱相撲でした。無難とか順当とか平凡、というのはここでは誉め言葉である。それが期待されているのだから。 が、演出面では過激ではないにせよ、きっちり冴えていた。 とくに、中盤の、鳳家私設軍とハルヒたちの間にハニー先輩が割って…

第十三話「虚無のルイズ」

さて最終回。 前回の予測はあっさり外れる。いやだって、まさか十数分で国家の存亡を賭けた戦争が終わるとは思わないじゃん。それも、ルイズの「虚無パワー」発動と、サイトのガンダールヴ特権による大活躍はわかるとしても、ゼロ戦一騎で打ち落とせるだけし…

第二十六話「彼女達の肖像」

最終回である。 今、万感の思いを込めて、ヘリカル・モートリスが駆動する。 今、万感の思いを込めて、シムーン・アウレアがいく。 巫女の時代の終わりに彼女たちは思う。シムーンは、少女たちの心の中を飛んだ艇(ふね)だったのだと。 なんちゃって。 しかし…

第十三話「サラマンドラの村」

いろいろと意想外な話でした。 お話の進め方はたいしたことない(主人公の「僕の聞かされたおとぎ話は本当だったから、この村のおとぎ話も本当だ」みたいなめちゃくちゃな説得とか、村人の翻心の適当さとかは、良くも悪くも子供向け)なのに、テーマは、盲信…

第六話「王の騎士」

サブタイトルの正式名はおかまの騎士である。 ストーリー的にはロシア編へのつなぎなのだが、テーマ的には核心となる、デオンの女装が初披露である。降霊して中身が変わっても外見が変わらないのがポイント。表情が女っぽくなっても、手はごつい。おかまの永…

第二十六話「その 白いやさしい街から…」

いきなり冬、そしてたぶんシリーズ初の雪景色。最終回にしては、華やかさには乏しいが、それは失敗ではなく意図的なものだろう。 つまり、メインキャラみんなで祭りに花火に宴会という、「動」の総括である前回と対比する、アリアカンパニーだけでのんびり散…

第二十六話

八雲の内面はまだ曖昧にし、播磨の正体はばれなかったことにし、沢近の話は停滞させ、エピローグで修学旅行ねたをふり、エンドクレジットはまだまだ走りつづけるとあるから、三学期を作る気がまんまんなのはよくわかります。 演出も作画もがんばっていたし、…

第十二話「COYOTE」

はじめましてフランカです。広橋涼さんの声で読んでください。まともに書くと角が立ち過ぎる気がするというので緩衝材として口真似されてます。でっかいお手数かけますがよろしく。 海賊王の宝を巡る大冒険、今回、これで最後なのに、まったく盛り上がってい…

第二十五話「太古の夢跡」

ラスいち。 前回の顛末(クーヤ哀れ。ある意味幸せだが……)で、場を重たくして、ハクオロの決意を印象づけた後、ダイジェストのようなすばやさで敵本陣に突入。クーロンズゲートのラストステージを思い出したよ。 ここで一挙に、まあありがちといえばありがち…

第十二話

昔の偉い人は言いました、「ひとつの話が終わってから、次の話をはじめなさい」と。 そういうことである。 ゆうじの変身と香月の美化された過去を思い直す(つまり現在を直視することへの第一歩)、という話と、再度の別離というイベントをあわせて、一気に最…

第五十話「ナンクルナイサ」

はい、サブタイトルがすべてを示していますね。無難も無難。「なんてことはない」終わり方でした。 小夜は赤ん坊を串刺しにはしないし、ハジは約束を守らないし、カイはジョージの店を継ぐし、ジュリアとデイヴィッドさんはくっつくし、と誰もが予想するとお…

第三話「九龍の血族」

人と吸血鬼と実質第三勢力の九龍種の説明、永田亮子キャラの掘り下げと、衒いなく無理なく進行。カンパニー軍もそんなに悪くない(どっちかというと、義務感、使命感、そして恐怖が嵩じて強引になっているという人たちである)感じなのがいい。要するに九龍…

第十二話「ゼロの秘宝」

大詰め。もしかしたら帰れるかもというアイテムの登場。固定化魔法で精密機器の劣化が防げるのかとか、道が開いたという日蝕はよほど特別なイベントなのかとか、あの世界に所属しているはずの魔法が、サイトの世界の飛行機の操縦法というデータをどこから引…

第百二十八話

メインは例によって例の如しというスタイルの、ケロロの金儲け失敗談。話の大きくなり方や落ちのつけ方はそう悪くない。 ラストあたりから、第三シリーズ開始当初から引っ張ってきたカウントダウンの話がついにスタート。劇場版の敵キャラが初出のように出て…

第十二話「君が壊れた時/葬られた宴」

最終回。 なにやらシリアスげなサブタイだが、そんなことは全然なく、むしろシリーズ中でも屈指の面白さだった。タイトルそのままに美輝のキャラが崩壊(というかほとんど二重人格化)する、シリーズものなら一度はあるネタなわけだけど、これは見方を変えれば…

第二十五話「舞浜の空は青いか」

クライマックス最終決戦で大盛り上がり、という算段だと思うのだが、どうにもさっぱり盛り上がらない。 だって本来、戦いの中心にあるはずの「正しき人類の未来」をめぐる議論を主人公サイドが放棄してしまっているのだから。 相手の話をただ頭ごなしに否定し…

第二十五話「絶望の宴ッ!」

恐ろしいぐらいにつまらない。 だって、基本的に、いぬかみチーム「わたしたちがんばります!」っていって特攻、邪精「ぬはははは、そんなものが効くか!」で逆襲、雷バリバリ、いぬかみチーム総崩れ、でも、いぬかみチーム「わたしたちがんばります!」……以…

第六話

シリーズもはや中盤。中盤らしく大きく動きのある回となった。 冒頭の沈黙の艦隊もどきはなかなか楽しい。維新の船の機動性がほとんど反則な気もするが(っていうかあの速度で動いたなら、中の人間がミンチになりそうだ)、スーパーロボットバトルならぬ、ス…

第十二話

サイコサスペンス第十二回。 サイコ=心理的ととれば、あながち間違いじゃないと思う。 前回のラストのおさらいから始まって(やっぱり七美が泣くくだりは無理がある気がする。)、最初の離別まで。彼氏がまだ元カノにこだわっている状態で付き合うのはまあ…

ちょっとだけです。

板東眞砂子氏の、仔猫殺し関連の弁明がどんどん見苦しくなってますね(『新潮45』への寄稿とか)。自分の信念は不可侵にして絶対の扱いで、あくまで批判する側に問題があることにしたいみたいで……。だみだこりゃ。

第二十五話「ホスト部解散宣言」

ラスいち。前後篇の前篇である。 タイトルからしていろいろいじってくるだろうとは思ったが、田村ゆかりがオリジナル(たぶん。単行本では未登場)のお嬢様キャラで出てくるとは思わなかった。彼女を使ってハルヒを揺さぶり、ホスト部の存続も少し揺さぶり、…

第十二話

シムーンと違って、こちらは本当に最終回。 そしてやはりシムーンと違い、落ちがはじめから見えている話でもある。つまり、落としどころより落とし方がポイントになるわけだが、それが恋愛の決着よりもむしろ素奈緒が素奈緒であることに重きが置かれていたの…

第二十五話「パル」

二人を除く全てのシヴュラは大人に変じ(ユンもまた一つの大人のあり方である)、二人のシヴュラは、コールテンペストのみならず全ての巫女たちの希望(永続性)の象徴として、文字通り虚空へ旅立つ。 実質的な最終回である。白土三平の『ワタリ』を思い出し…

光希桃さんのところで行なわれていた感想率調査の後継として、アニメ調査室(仮)(http://anime-research.seesaa.net/)さんが、企画を始動させたということなので、それに参加してみました。 以下がその調査に対する回答です。01 MAJOR 2nd season,x 02 THE …

第二十五話「その 出逢いの結晶は…」

お祭りにあわせての接待イベントという話。 前半が準備、後半が実践という構成。前半は未知の経験への緊張感より、仲良し三人で新しいものを生み出す楽しさというようなものを強調したつくり、後半はそのイベントの(このアニメ的には)ほぼ決定事項の成功を…