第二十五話「その 出逢いの結晶は…」

お祭りにあわせての接待イベントという話。

前半が準備、後半が実践という構成。前半は未知の経験への緊張感より、仲良し三人で新しいものを生み出す楽しさというようなものを強調したつくり、後半はそのイベントの(このアニメ的には)ほぼ決定事項の成功を、三人それぞれのお客さんとのやりとりを通して、丁寧に描ききる。オリジナルおにぎりや茸のサラダを認めてもらったときの藍華やアリスのリアクションがとくに素晴らしい。

そしてシリーズお約束の観光もの的な花火の描写。いわゆる「天使が通りすぎた」状態のまったりとした静寂のつくりだしかたもいい。
しかし真夜中にこれだと見ていてお腹が空いて困る。

次回でいよいよおしまいである。
正直、飛びぬけて愛着を覚えたり、名作であると感じたりとかはしなかったのだけど、この、でかいのんびり時空が毎週追加されなくなるのはちと寂しい。