ARIA THE NATURAL

第二十六話「その 白いやさしい街から…」

いきなり冬、そしてたぶんシリーズ初の雪景色。最終回にしては、華やかさには乏しいが、それは失敗ではなく意図的なものだろう。 つまり、メインキャラみんなで祭りに花火に宴会という、「動」の総括である前回と対比する、アリアカンパニーだけでのんびり散…

第二十五話「その 出逢いの結晶は…」

お祭りにあわせての接待イベントという話。 前半が準備、後半が実践という構成。前半は未知の経験への緊張感より、仲良し三人で新しいものを生み出す楽しさというようなものを強調したつくり、後半はそのイベントの(このアニメ的には)ほぼ決定事項の成功を…

第二十四話「その未来のウンディーネに」

開店休業の日に、勉強会という話。 仲良し三人がまったりとだべるだけののほほん話かと思ったら、わりとねちっこい、社内の嫉妬の話に発展してちょっと意外。性善説がメインのこのシリーズ的には異色である。 序盤のおしゃべりパートはともかく、本題のパー…

第二十三話「その 海と恋と想いと…」

いってみれば銀婚式の話。 灯里の天然超絶おせっかいでもなぜかオールオッケーなキャラが前面に出た話なのだが、お客さんの老夫婦の阪脩と谷育子のコンビが超強力で、思いっきり強引かつ押し付けがましくうっとうしいぐらいに性善説、さらにはかなり古臭いお…

第二十一話

銀河鉄道? 宮沢賢治の予感にときめいたりするわけですが、アリスも突っ込んでいた通り、あれは全然明るい話でないわけで、そのへんを事前に出しておいて、巧くケットシーの不思議ロマンに塗り替える手際はいい。 怪談を巡るアリスと藍華の微妙にSMな関係…

第二十話「その影のない招くものは…」」

直球怪談回。 噂が生み出した怨霊とケットシーによる、町の不思議界最大のアイドル灯里さんの取り合い、という話でもある。まあ怪異譚としてはたいした話ではないが、序盤の明るい中での「あまり怖くない」おしゃべりが残響になって夜のパートを支えるあたりは…

第十九話「その泣き虫さんったら・・・/その乙女心ってば・・・

藍華風邪を引く、の巻。 そして後半もふくめて、藍華独壇場、の巻でもある。藍華好きとしてはとても素晴らしいことである。 しかし微熱だとあまり食べ物美味しくない可能性が……。それどころか、散歩する意欲がなぜ沸くのであろうか。だるくないのか? もっと…

第十七話

藍華の受難。 激情に転ぶ寸前のぎりぎりのバランスで喋る斎藤千和が素敵だ。 序盤の、宴が暗転する気まずさの描出がほんとうに上手い。 シリアス一辺倒だけではきついので、デフォルメを駆使して上手く息を抜くのも、堂にいったもの。 その後の髪の毛を切る…

第十七話

なんと続いていた船とのお別れの話。 さすがにこれはしつこすぎると思うのですが。 舞台がカンパニー前であるのか街中であるのかを除けばやっているイベントも起きた「奇跡」もだいたい同類項だし。前回のラストに今回のエピローグ(すれちがう話)をつけて…

第十六話

古くなったゴンドラと名残を惜しむ話。今回もまた最終話につかえそうな話。 ここのところ、この手の区切りの話が多い気がする。漫画では出ているらしい新キャラを投入する季節なのかな? さて話はなんということはないというか、大げさに過ぎるという気もす…

 第十五話

仕事がないのでボーとしていると、先輩がたがわらわら沸いてきて昔話をしたりするというお話。 スクランが冬真っ只中でこちらは夏真っ盛り、頭がスタッフたちの意図とは関係ないところでグルグルしますね。 にしても、楽な会社だなあ。仕事がない時はお茶し…

 第十三話「そのでっかい自分ルールに・・・」

「先輩、なんだか気持ちがいいですね」 「アリスちゃんなんだかとっても気持ちがよいね」 という会話はでっかいありません。さて、一クールの締め、では全然無いアリスの話。 話としてはアリスの内面と、川上ともこ先輩との関係の深化がメイン。まあこのシリ…

第十二話

第二期最高作かも。 前半は白昼夢の話。風鈴でビューティフルドリーマーの話はこっちだったか。 後半の夜光鈴流しの話と合わせて、ムードだけで台詞は最小限、のどかだったり幽玄だったり風光明媚だったりする情景を積み重ねての二十数分。アリアという作品…

第十一話

ただただガラス器を配達するというだけの話。 普段はあまり気にならないが、シングルには付き添いが不可欠というシステムを変えない限り、社員が計二名という都合上、灯里が仕事をするときは、その労働効率が思いっきり下がってしまうアリアカンパニーの台所…

 第十話「その暖かな街と人々が」

灯里を、夏美と小雪がストーカーする話。 凝ったオチも捻りもあったものでなく、ひたすらぬるいイベントをまったり連鎖させて、いい意味で眠気を覚えさせる一品。 特に前半、藍華とアリス達が眠くなったというところあたりは本当に眠い。まさに、リラクゼー…

第九話「その星たちの素顔は・・・」

珍しく仕事の話で始まったのですが、結局それはきっかけにすぎなかったのでした。ウンディーネのシングルっていつも自主練ばかりで楽ですね。原作のほうでヒロインたちを昇格させない限り、仕方ないことだけど(いい加減一人前になってたりするんだろうか?…

第八話「そのボロッカの日に」

まあいつも通りの話です。「世界と人の想いは素敵〜」という話。あ、馬鹿にしてないので念の為。 惑星アリアではきっと薔薇はあまり高価ではないのだろう。未来だしね。 唐突に『薔薇はもう送るな』という昔買ったきりいまだ読んでない小説のタイトルを思い…

第七話「その猫の王国へ・・・」

猫の集会と水没廃墟の話。 原作だとたしか映画『ビューティフルドリーマー』テイストが強かった印象だが、そこはだいぶ和らげられて、ゆったりとした廃墟幻想物に仕上げた。佐藤順一の適度に緊張感がある(といってホラーにはならない)コンテがいい。 先週…

第六話

アリスの内面に迫った話。 教育テレビの道徳の時間ででも放映してそうなべタな内容だけど、堅実なシナリオでいい感じに仕上がってます。 しかし、しかし、しかし、まー社長が一ミリも可愛くないのが凄い欠点。しぐさや行動はいい感じに猫なのに、出来の悪い…

 第五話

録画してあったのを、まあ見たわけですが…… 真昼間からみると、なんかあれですね、活動意欲がなくなってまずいですね。話自体は前回のような大馬鹿話ではないのでそんなに悪くないんですけど(「狐の嫁入り」はとっても個人的なことながら、黒澤明の名作とイ…

第四話

甘ったれな子供を甘やかすの禁止! 仕事外でまったりのったりするのはありだと思うのだけど、今回はちょっと。 郵便おじさんの船が壊れたからアリアカンパニーの船を借りるってのは費用はどうなってるんだろうというのは、気にはなるがとりあえずよしとする…

第三話

天体観測の話。実はほぼ藍華主役の一編。 良くも悪くも小学生感覚の灯里視点の物語と違い(灯里だと、わー世界ってすてきーに終始する)、藍華だとすこし大人の世界に。中学生ぐらいかな? 物語の対照は、実は流星群ではなくて、対人関係。恋愛というか憧れ…

 第二話

安定安定。安定しすぎでいうことがない。三人の描きわけが……とかいっても今までと同じことにしかならないし。 カフェラテが妙に黒いのと(ミルクを注ぐのはセルフサービスってことはないと思うんだが……)、水橋「あいちゃん」ゆかりが子供子供やりすぎなのが…

第一話

サブタイが、前回のジ・アニメーションと揃ってない! いや、二期決定の速さからして、もともと二十六話で構成していたのを、都合でわけたっぽいのはわかっているし、だから、タイトルがこじつけっぽいのも仕方ないとは思うがしかし。なにかこういうのは嫌だ…