第四話

甘ったれな子供を甘やかすの禁止! 
 仕事外でまったりのったりするのはありだと思うのだけど、今回はちょっと。
 郵便おじさんの船が壊れたからアリアカンパニーの船を借りるってのは費用はどうなってるんだろうというのは、気にはなるがとりあえずよしとすることにして、素人に収集作業をやらせるのは、職業人として「善意」でごまかせないまずさなのではなかろうかしらん? しかも、上手く拾えたからよかったものヘタしたら郵便事故も起きるところだったわけで。混雑している駅の切符売り場でわざわざ孫に硬貨を入れさせて社会勉強させていると思っている駄目な老人を思わせる行動である。
 しかしこれだけならまあどうにか許すことが出来たと思う。馬鹿な子供の手紙を無料で引き受けても――まあ、許そう。これはそういう善意が支配する世界なわけだから。
 が、最後に渡すのまでやってやるのはやりすぎだ。直筆の手紙からはたくさんのことが伝わる、というテーマのために、常識を知らない無礼な子供が直接あやまらないというのまで正当化するのはどうよ? 手紙より面と向かって言うのが一番伝わるんじゃないかな? かな? 「やさしさ」とか「大切なもの」という次元の話じゃあないです。

 そういうわけでナチュラルにいらいらさせられる、シリーズとして初の覚醒作用のあるエピソードでしたとさ。これっきりにしてもらいたいところ。