第二十一話

 銀河鉄道? 
 宮沢賢治の予感にときめいたりするわけですが、アリスも突っ込んでいた通り、あれは全然明るい話でないわけで、そのへんを事前に出しておいて、巧くケットシーの不思議ロマンに塗り替える手際はいい。

 怪談を巡るアリスと藍華の微妙にSMな関係にこれまた違った意味でときめく。

 そしてケットシーと灯里の関係はある意味、藍華やアリスが考えているようなものに限りなく近い。人外にモテモテなんてなかなかのロマンであるし。
 ケットシーイコール火星人というのは前回書いたが、さらにはアクアの精というすごいことに。ガイア理論の一種か?

 そしてケットシー車掌……おまえは松本零士のファンか!
 って思ってよく見たら社長の服がメーテルじゃん!
 おっとつい興奮してしまった。

 灯里の「やっぱり銀河鉄道でした」が、頭のなかで「やっぱり銀河鉄道(999)でした」と聴こえました。

 別れ際のケットシーの放つ哀愁にちょっとじんわり。『スーパーマンリターンズ』を見たとき(本館の記事参照)も思ったけど、最近なにか寂しい人に弱い。

 久しぶりにますむらひろし銀河鉄道の夜銀河鉄道999を見たくなったのでした。