第八話「そのボロッカの日に」

まあいつも通りの話です。「世界と人の想いは素敵〜」という話。あ、馬鹿にしてないので念の為。
 惑星アリアではきっと薔薇はあまり高価ではないのだろう。未来だしね。
 唐突に『薔薇はもう送るな』という昔買ったきりいまだ読んでない小説のタイトルを思い出して良心が痛んだりもしましたが、まあそれはいいとして。

 見所としては、アルにときめく藍華川上とも子先輩に花を渡すときに照れるアリス、と各キャラごとの「想い」をきちんと描きつつ、灯里と暁のエピソードでワールドワイドというか一般論にネタを発展させていくところの段取りの上手さでしょうか。過度に台詞に頼らない心理描写の上手さは、このシリーズでは基本装備(よく考えると当たり前のことのはずなんだけども)なので、ことさら持ち上げることではないしね。

 それにしても、ハリーポッターはさりげなく女殺しとみた。デフォルメアリスはなにか既視感があると思ってたのだけどようやく判明、ミムラ家のミイか。