第六話、第七話

宮廷編スタート。
 目的にまっすぐなヒロイン、人間が出来てる友達、思いを秘めた斎藤千和、素直じゃない眼鏡、当て馬だが悪い奴じゃない白馬の王子。オーソドックスをオーソドックスに展開して、乱れなし。男装姿のヒロインはいいねえ。
 夜会の会場中央のオブジェが例の烙印なのはわざとか? 主催者も例の組織にかかわりがありそうなのでその可能性は大。
 しかし、少女漫画度が高い演出のなかでさらに少女漫画のパロディをやるのは微妙だ。

 伯爵改め侯爵の声は良すぎて困る。エドモンよりやや低め、アンシェルより柄が悪いが、やっぱり好い声声。今回は夏美じゃない斎藤千和は眼中にないわけですが、代わりにパシフィカがピンチ。サルマンばりに「魔法の声」じゃなかろうか。声なら白馬の王子の完敗ですな。
 でもキャラはけっこう馬鹿かも。

 展開の都合もあるのだろうが、なんだかんだでモテモテの主人公ってのはお約束。まあこの辺はいかにも少女漫画もとい少女小説なわけで。
 テーマ的には王国の成り立ちとか、異端を巡る謎とかいろいろありそうなのだが、この辺は原作を読んだほうがよさそう。

 あと、まえ書き忘れたので書いておこう。チェスセットのデザインがいい。商品化しないかな。