第十話「その暖かな街と人々が」

灯里を、夏美と小雪がストーカーする話。
 凝ったオチも捻りもあったものでなく、ひたすらぬるいイベントをまったり連鎖させて、いい意味で眠気を覚えさせる一品。
特に前半、藍華とアリス達が眠くなったというところあたりは本当に眠い。まさに、リラクゼーションアニメ! これは視聴者とキャラクターの究極の一体感ではなかろうか。
 まあ、本当に眠ってしまう人もいそうで、この技は諸刃の剣のような気もするが、しかし、この路線を極めて一話本当にのんびり喋ってお茶飲んでるだけみたいな回とか作れそうだ。というか、そういうのが見たいな。

 後半はすこしサスペンス風(といってもバレバレ。唯一、人形遣いがまったくふけてないのは謎だが……。きっと老けにくい人なんだろう)にして眠気を覚まさせ、いつもの「恥ずかしい台詞」へと持ち込む。

 無理なく無駄なく、大過なく。そう、ナチュラル。
 おあとがよろしいようで。