第四話

コンプロマイザーの人が主人公の太く硬い長いものを突き立てられて初めての血を流す話。

吸血鬼の吸血という行為は古来性的なアナロジーを絡めて語られるものだし、むしろその側面を無視した作品のほうが少ないぐらいだろうが、吸血に伴う快楽の表現をここまで描いたテレビアニメは結構珍しいんじゃなかろうか。隣近所にエロアニメを見ていると誤解されそうな声でしたよ、永田さん。

というのはおいておいて、話のほうは第一話から続いてきた上陸の話――いわば序章――の締め。ラスボスがいまいち弱いが、ここでのドラマのメインは吸血鬼の邪悪さ強大さよりも、安息の地を見つけられないものたちの悲哀にあるので、致し方ないだろう。主人公が九龍種の男が特区にたどり着くぎりぎりまで殺さないのもそうだ。あれは嫌がらせのようでいて、似た苦しみを知るものならではの温情の発露なのだ。
吸血鬼とコンプロマイザーのラブコメ的なやり取りは思いっきりべただが、そうわるくもない。