第二十五話「絶望の宴ッ!」

恐ろしいぐらいにつまらない。

だって、基本的に、いぬかみチーム「わたしたちがんばります!」っていって特攻、邪精「ぬはははは、そんなものが効くか!」で逆襲、雷バリバリ、いぬかみチーム総崩れ、でも、いぬかみチーム「わたしたちがんばります!」……以下ループ、と、これだけなんだもの。昔二百三高地という映画をさして、同じことを延々とやっているつまらない映画だとある漫画家が作中キャラに言わせていたけど、きっと「二百三高地」ってのは今回のいぬかみみたいな映画なのだろう。
あと、そのループバトルシーンで流れる、サントラかシングルで出るであろういぬがみソングも寒い。曲中にキャラの声で台詞とか、それ自体かなり寒いセンスである上に、劇中の台詞と混じってしまう――だから、死にかけているやつの元気な掛け声がいきなり聞こえたりする――という初歩的なミスも、ちょっと理解しがたい。

絶望の宴にあるのは、視聴者である。邪精さんおいでください。絶望をあげます。

次回、ようやく変態大活躍で、このシリーズの望まれていた姿になるようだが、今回の話を五分ぐらいで片付けてそれをやればよかったのに。
 とはいえ、それであってもセキドウサイ復活の話の焼き直しになってしまうのは確実で、パワーダウンはほぼ間違いなく(インパクトがないからね)、どうもこのシリーズ、冴えないまま終わってしまいそうである。変に真面目ぶったりしないで、お気楽お色気変態コメディに特化していれば、どれだけよかったことか。
もっとも終盤いきなり下手糞なシリアスでどっちらけというのは最近の萌え系アニメはやたらと好きなので、このアニメだけ批判してもしょうがないのかもしれない(つよきすもとなグラもそうだ)。