第五十話「ナンクルナイサ」

はい、サブタイトルがすべてを示していますね。無難も無難。「なんてことはない」終わり方でした。
小夜は赤ん坊を串刺しにはしないし、ハジは約束を守らないし、カイはジョージの店を継ぐし、ジュリアとデイヴィッドさんはくっつくし、と誰もが予想するとおりの落ちになったのでした。

意外な要素というと、ハジを足止めするためだけに無様なリターンマッチを演じさせられたアンシェルぐらいか。ネイサンは別に生きていてもおかしくない描写だったしね。何であんなことをしたのかはさっぱりわかりませんが(というか、あれが生きていると、沖縄のディーヴァの娘たちが狙われるのでは?)。

演出も作画もシナリオも、別に全然冴えたところがなく(特に最終回なのに、キャラの顔がムーミンチックだったのはどうにかしてほしいと思った)、ベトナム編のクラスメイトとかがほぼ完全に無視であるとか、マオたちの去就をせりふで片付けるとか、長期シリーズならではのキャラやプロットの蓄積という強みさえ、まったく活かせていないという、ちょっと誉めるところが見つからない、味気ない最終回でありました。

これ、うまく編集すればきっと26話でまとまると思う。

そうそう、ラストの薔薇はシューマッカー版オペラ座の怪人へのオマージュ?