ケロロ軍曹

第百六十話

ようやくまともなエピソード。 タイトルそのままの内容だが、内容は原作そのままということはなく、夏美小雪の出番をつくったり細かいエピソードを増やしたりといったオーソドックスなアニメ向けアレンジがされている。特に「最終防衛線」関係の人情落ちぶり…

第百五十九話

あろうことか、またも総集編。しかも、二話構成で二話とも総集編。製作体制になにか異常が生じているのだろうか。どちらも、それなりにテーマを決めてあり(片方はまたも夏美ネタが濃いというか、インモラルな空気が)、新規シーンも加えて、なんとか目新し…

第百五十八話

またもレポート制作と称する総集編。ここのところシナリオライターのほうでブームになっているらしいクルルギロロネタは、あんまり面白くないし、そもそも記憶改変ネタはちょっとやりすぎ。 ギロロはこういう形でやられキャラにしなくても、普段で充分損得両…

第百五十七話

プルルさんの話と、夏美をケロロがたぶらかす話。「依存」をテーマにした連作、といえないこともない。 前者は、プルルの妙におっとりとしたノリが、作品に新しい風というか新しい停滞(安定感ともいう)をもたらして、わるくない。しかし、なぜ幼生なんだろ…

第百五十七話

前半は非常に珍しい、ドロロが落ち担当の話だが、合体してもうまくいかないあたりで、ネタが尽きた印象。あそこはドロロがなぜか頭になって、もっと暴走していくほうがよかったのではと思うが、時間(と作画)の問題もあったのかもしれない。 後半は、原作に…

第百五十五話

時間と曜日を移動して(出戻りなので横田さんの例の台詞なのでしょう)の新シーズンのスタート――ではあるけれど、前期のカウンターのようなシリーズギミックは出てくることはなく、ご存知ケロロ軍曹、という開始。とはいえ、内容的には『ケロロ小隊による地…

第百五十四話

超巨大侵略生物編ファイナル。 序盤の、ケロロを探す夏美たちやその後ケロロが見つかるあたりの展開はいいし、地下街がまるごとロボットの部品で、それで宇宙に出て行くという流れも面白かったのだが、そこらへんで脚本家が力尽きた感じで、わざわざ前回はっ…

第百五十三話

第三期の掉尾を飾るシリーズ。むやみに巨大な敵、というのはそれだけでわくわくするものですが、その目的がフィギュア収集というナンセンスさがいかにもでいい。と同時に、等身大夏美フィギュアネタを使っての解決への伏線くさくもあるけど。 そんなこんなで…

第百五十二話「ケロロ 出没! アド星ック天国 であります」

サブタイトルどおりに、アド街ック天国のパロディ、ということで、堂々と総集編をやるのだった。ただ寄せ集めた映像を並べるでなくこういう具合に趣向を凝らしてくれれば、充分みられるものである。ネタがないのに無理やり「名所」を設定している感じとか、…

第百五十一話

前半は、原作でもほとんど出番がない月神散世の話。ストーリーの妙よりもともかく眼鏡無し散世ショー、とでもいった趣の作品。 後半は原作のケロボールのアレンジ版だが、ギロロのスクール水着&オーバーニーソックスだとか最終防衛ラインバージョン夏美とか…

第百五十話

ギロロが旅立つ、というのがお題の話。 クライマックスで流れるのは「SAYONARA」が良かったとか、光の筋となって消えていく列車にあわせて、しぶいナレーションが欲しかったとか、いろいろ不満はある――ないものねだり、ともいう――けれど、悪くないでき。とく…

第百四十九話「アリサ エイリアン対モンスター であります」

前回の予告をみてノントルマVSアリサを勝手に期待したけど、原作のアリサシリーズの暫定最終回にあるシーンをそのままやっただけなのであった。原作読んでいてそれに思い至らないとは粗忽にもほどがある、という批判は感受したい。まあなんというか、死ん…

第百四十八話

日光江戸村で二話。 めったにない小雪メインの前半、ある意味に影の主役である悶々様が素敵だ。微妙に本家を馬鹿にしているような気もしないでもないが、その本家たる黄門様はともかく、大魔神に木枯らし紋次郎とお子様にまったく優しくないアニメですな。 …

第百四十七話

前半はタイトルは云わずと知れた山田洋次映画で、公開時期と大体ぴったりってのは、念の入ったしこみですね。話はというと、まあパパが仮面の主なのは意外と言うよりはお約束って感じで、そこにいたる過程でケロロの勝ち抜く過程とか「テレビ東京は大事件が…

第百四十六話「冥 憶えていますか」

僕は覚えているよ 君を覚えているよ 僕は覚えているよ 君を忘れないよ なんて歌が見ているあいだ頭の中で流れていましたが、それはともかく。 冥王星降格のニュースを聞いたとき最初に思ったのは高橋葉介の「冥王星」という漫画だったりするのだった。これは…

第百四十五話

前半は今回かぎりっぽい新キャラネタ。その新キャラによる手際のいい侵略の過程が描かれるのかと思いきや、彼の侵略のアイディアだけを掠め取って、という方向で話が進むのだった。ケロン人しか納得できないナンセンスな侵略作戦を、「完璧な作戦」と押し通…

第百四十四話

DUP登場。 見かけのみならず名前までもそれっぽいという直球のパロキャラで来たのであった。しかも、声は胡散田さんだけとはいえ本物の氷上恭子。ほかの二人はほとんど見せ場もないし、仕方ない感じではある。ただ、パロとしてはただ出しただけで、あまり…

第百四十三話

オトン来襲編。見たことないけどウルトラマンエースのウルトラ兄弟捕獲のネタっぽいのはわかる。テンポも悪くないし、密度も高い(ひどいときならこれで一話やっていたはず)。ヴァイパーは出るたびに丸くなっている気がする。かわいいからいいけど。 後半は…

第百四十二話

新春第一弾、ということで当然正月ネタなわけだけど、三が日の話ではなく、その三が日を無に帰してしまったという話。人が寝て正月を過ごしたら寝正月だが、蛙が冬に五日間寝てすごすのは冬眠というような気がするが、それはともかく、真相はみえみえの状態…

第百四十一話「奥東京氷河期! アリサが来た」

タイトルからして寒波の原因はアリサだと思っていたが、やられた。こんなミスディレクションに引っかかるメインターゲット(であるはずの)お子様がいるのか? 否、いたら嫌だ。 さてお話自体は、それほど工夫があるわけでもなく、展開ももっぱらアリサとダ…

第百四十話

予算確保のためのみの、必然性の乏しい事業計画の乱発、という地方行政が陥りがちな(それどころか実際に現在も多発しているはず)の予算の無駄遣いについての話。もちろん、きちんとケロロの話として回収されるのだけど、ここまで直球で社会問題ネタを持っ…

第百三十九話

宇宙刑事でミクロの決死圏。 いったいこのアニメは誰に向けて発信しているのであろうか。コゴローもその妹もけっこう苦手なキャラなのだが、ケロロたちの決死圏パートとコゴロー猫探しの同時進行でわりとあきさせない。最近のケロロの中では良いほうであると…

百三十八話

前回の、ストーリーをおざなりにしてまでやった「侵略者意識の復興」がどこかにいってしまったこの駄目構成はなんですか。というか、前回のあれが完全に意味がなかったという感じですが。しかし今回はけっこう面白かった。特に前半。 ケロロたちの、「侵略計…

第百三十七話

ケロロアニメ史上最低回。 見る価値がないどころか見なきゃよかったと思うケロロはこれが始めてである。 まったりとしたお話と見せて、友情もののパロディのような状態で終わる前半。オチなし。 後半はその続きで、寸止めに終わったまったりネタの仕上げかと…

第百三十六話

温泉と猿、という前半。パンバトルと言う後半。前半はひとつの事件に書くキャラが右往左往と言うシリーズ物の王道物をひさびさにきちんとやった感じ。落ちは弱いけど。しかし、夏美はタオル一丁の状態を見られるのが、ギロロはアウトでケロロはセーフという…

百三十五話

前半は、困ったときは外部キャラ、ということで、子供ケロン星人(名前がぱっと出てこない)がトラブルを文字通り引き連れてやってくるという話。それだけ。落ちがすでに思い出せないのは健忘症でしょう。 後半は、このアニメ提供は農協だったっけ、という、…

第百三十四話

前半は機械の力で遊びすぎた人間がその機械の力で報復されるというドラえもん的なネタ。 でも、基本的に遊ばれる側に感情移入させるのがドラえもんとは違うところ。ケロロが被害者のときはケロロに、夏美たちが被害者に転じたときは夏美たちに、という感じで…

第百三十三話

アリサの話、だが、あっさり終了、というかどうやらしばらく引っ張るつもりらしく、その正体や目的は一切謎のまま。結果、一話の密度は結構薄くなったが、藤原啓治のあまりうまくない淀長さんパロディやら悪魔の棲む家(原作にもあったかな)やら半魚人やら…

第百三十二話

本格的にネタが尽きていることを感じさせる哀しい話が二本。 前半は超どうでもいい、異星人チームとケロロ小隊の交流。後半は夏美がメインなのは良いにしても、話が子供向けアニメ、ドラマ等で無限に等しい回数作られているのではないかと思う「見つけた動物…

第百三十一話

ギロロのサツマイモと桃華の二人三脚。どちらも、紆余曲折はあっても結果オーライという話。格別の工夫もないけど、ギロロパートは夏美がよく出たし(ドロロにくっついて小雪が来てればなおよかった。まあそうするとギロロが目立たなくなっちゃうが)、桃華…