第百四十二話

 新春第一弾、ということで当然正月ネタなわけだけど、三が日の話ではなく、その三が日を無に帰してしまったという話。人が寝て正月を過ごしたら寝正月だが、蛙が冬に五日間寝てすごすのは冬眠というような気がするが、それはともかく、真相はみえみえの状態でケロロの勘違いを進行させて、間抜けオチかと思いきや、冬樹が宇宙外交官パワーを発揮しての、待ったりとした締めに持っていったのはよかった。その手のエピソードがここのところわりとあるのと、原作の裏モード発動がほぼ抹消されているせいか、冬樹と軍曹の絆はアニメ版のほうが深い気がする。
 後半はケロロのわがまま暴走に翻弄されるギロロの話。ギロロが悩んで悩んで期待にたがわず空回りする定番の展開で、見所はやっぱり天使ギロロだろうか。なにゆえおかま(女性?)キャラなのであろうか。面白いからいいけど。お兄さんは悪魔と同じ顔なのですな。夏美は羽根突きの約束をギロロにすっぽかされて、どうしたのだろう。小雪とでもやったのだろうか。ギロロの独り相撲の話なので、そちらの説明がないのはミスではないが、気になることは気になる。