ロケットガール

第十話「オービター」

冒頭のインチキ吹き替え映画テイストは悪くない。 所長は見ていると不快になるのでできる限り出ないで欲しいところだけど、今回は、人様のトラブルを称してあっさり「大きなチャンス」と言える、「大人」なところを見せ付けるシーンが素晴らしく黒かったので…

第九話

昔NHKでやってたマックスヘッドルームという海外ドラマで汚職した社長について、電子生命のマックスがこんなジョークを飛ばすシーンがある。「ではクイズを一つ。社長はいつ、嘘をついたか? 答え――喋ったとき」 今回見ていて、まず思い出したのがこれでした…

第八話「セパレーション」

三人目のロケットガールが生まれるまで、のその二。 うーむ。 視聴者を微妙にむかつさせることに腐心するシナリオはなんとかならないのだろうか。 たとえば、茜が倒れる冒頭の場面がそうで、それを目の前で目撃している医学主任は、言われないと看護に乗り出…

第七話

前回の拾遺と第三の適格者編。 三人の中では一番SF向けなキャラだが、そんなことよりユカリ母のキャラがある意味父とどうタイプだったことがわかったことのほうが衝撃である(娘が生死の境をさまよっていたのに、「宇宙飛行士なんだからそんなこともある」…

第六話

宇宙島流しの刑からの帰還、という話。 微妙に真剣みに欠ける所長がむかつく。ほかの人たちはそれなりに真剣そうに見えるのだから、あえて彼だけは、人命より体面みたいなところのあるキャラに設定しているんだろうが、そういう不快な人物をメインにおいてお…

第五話

ハンストの顛末と、ロケットの発射まで。 うーむ。 普通に空想科学ロケット開発秘話にしてくれればいいのになあ。 ゆかりママの説得がわりと普通だったのは良かったけれど、それと同じあっさりとしたノリで、ゆかりの初打ち上げをやってしまったのはどうなん…

第四話「カウントダウン」

狂人どもにロケットの実験などやらせてはいけないということ。 水着でサービスサービスという話と見せて、またも、基地の人々の言動に胸糞が悪くさせられるという嫌がらせのような仕様の一品である。 やっぱりここの所長はどうしょうもないですな。ハンスト…

第三話「ランチパッド」

ゆかりが「やらされる」から「やる」への転換という話。 「やりたくない」というヒロインに視聴者がまず思う、「なら帰ればいいのに」という思いに先んじて「責任感の強い子」というタームで釘を刺しておくのはうまいというかせこいというか。まあ本当はその…

第二話「アセンブリィ」

あっけなくお父さん発見、島に残る意味はもうないような気もするが、いつの間にか「連れ帰る」ことが目的になっていたりするので、一応まだ帰れないようだ。もう少し島に残らざるをえない段取りを考えてもいいのではないかと思うのだが。 しかしそんなことよ…

第一話「ディスティニィ」

野尻抱介原作のSFアニメ。今はイラストは全巻むっちりむうにいだが、当時は一巻のみの山内則康で、その山内がキャラクターデザインを担当した『ストラトスフォー』が『ロケットガール』っぽかったり、佐藤竜雄がアニメ化に興味を示していたりと、アニメ業…