第七話「迷子のエポニーヌ」
ほぼオリジナルストーリー。 原作では(以下、未読者配慮で反転します)暗黒のヒロインとして大活躍するエポニーヌを、ここでじっくり描いておこうというわけなのだろう。
しかし見終わっているとエポニーヌよりも、どんどんたくましく育っているコゼットのほうが印象に残る。マドレーヌ氏とアランがまったく出てこなかったために、作中の「幸せ」の基準ラインが大きく下がったせいもあるが、それでなくても、コゼットはうまいことやっている(もちろん、境遇の悲惨さは勘定外であるが)。
食事抜かれても、こっそり分け与えてくれる仲間はいるし、事情を察したおっちゃんには厚遇される。このままいくと、エポニーヌの片思いの相手もゲットしてしまうのではなかろうか。
対照的にまったく救いがないのがファンティーヌで、隣室のおばあちゃんを出したりしてマイルドにしようというスタッフの努力すら涙ぐましい。
次回を見るのがつらいなあ……。