第十三話
かくして最終回。
なんだかかんだでさわやかに終わる。こういうのは悪くない。
そこにいたる戦いはいまいち緊張感に欠けるが、すでに消化試合のようなものなので、まあいいだろう。演出的には戦闘場面よりも、地下鉄にはねられたスカンクを気にするメラとかスンミの退場シーンなんかに、気合が入っていたように思う。特に前者は、なんということはないようなシーンなのに妙に記憶に残る。ここの所どんどん真のボスに目覚めてきたメラのいいところが前面に出たというか(いい人だからこその今までの屈折であったのだろう)。
ジャダキンズ。最後まで化け物、というかロボットでありました。おい。
最後の最後までしぶといスカンクはいい。地下鉄に轢かれて死なないのはちょっとどうかと思うが、彼がこのアニメを持たせてたのは確か。ブッパなどはただでかいだけである。
エピローグはご都合主義的でもあるが、そんなことはスタッフもわかっていて(メラを映さないのはそういうことだ)、エピローグなだけに、それで問題ないのである。
予告コンビが最後でも出てきたのはよかった。
正直、題材も内容も佐藤竜雄向けであったとはまったく思えないし、今でもなんで彼が起用されたのかよくわからないのだが(アメリカ向けヴァイオレンス路線という意味では獣兵衛忍風帖龍宝玉編と繋がるから、あるいはそういう需要もあるのかな)、そつなく無理なく仕上がっていたと思う。でも次はオリジナルのSFかもっとまったりしたアニメをやってください。
スチャダラの曲は何度聞いても素晴らしい。やっぱりシングル買おうかな。(Com10poはじつは妹に借りて聞いていて、バックトラック違いの同曲はすでに聞いてはいるんだが……)