えー、アニメ調査室(仮)さん(http://anime-research.seesaa.net/)でおこなわれている調査の春版です。

締め切りを過ぎてからの発表というのは、なんともみっともないものですが、しかとしてしまう勇気もないので、ここに発表いたします。

評価基準はいかのとおり
S:とても良い(第3回より追加)
A:良い
B:まあ良い
C:普通
D:やや悪い
E:悪い
F:見切り、視聴はしたが中止
(または見逃しが多い)
x:視聴なし、視聴中のため評価保留

2007春調査(2007/1-3月期、終了アニメ、51+7作品)

01,NANA,x
02,妖逆門,x
03,蒼天の拳,x
04,武装錬金,B
05,Kanon(新),x
06,牙 -KIBA-,x
07,少年陰陽師,x
08,RED GARDEN,x
09,シュヴァリエ,
10,ネギま!?(2期),D
11,TOKYO TRIBE 2,B
12,ゴーストハント,B
13,天保異聞 妖奇士,A
14,彩雲国物語(1期),x
15,NARUTO -ナルト-,x
16,ひだまりスケッチ,B
17,京四郎と永遠の空,x
18,月面兎兵器ミーナ,x
19,奏光のストレイン,B
20,MAR -メルヘヴン-,x
21,RGBアドベンチャー,x
22,デジモンセイバーズ,x
23,ショートDEアニメ魂,x
24,地獄少女 二籠(2期),C
25,ひまわりっ !!(2期),x
26,Venus Versus Virus,x
27,おとぎ銃士 赤ずきん,F
28,パンプキン・シザーズ,E
29,ぽかぽか森のラスカル,x
30,ヤマトナデシコ七変化,x
31,パッタ ポッタ モン太,x
32,護くんに女神の祝福を!,E
33,しばわんこの和のこころ,x
34,リトルアインシュタイン,x
35,シルクロード少年 ユート,x
36,ふしぎ星の☆ふたご姫 Gyu!,x
37,オーバン・スターレーサーズ,x
38,ファイテンション☆デパート,x
39,金色のコルダ -Primo Passo-,A
40,ときめきメモリアル Only Love,S
41,銀河鉄道物語 -永遠への分岐点-,x
42,ふたりはプリキュア Splash Star,x
43,まじめにふまじめ かいけつゾロリ,x
44,すもももももも -地上最強のヨメ-,x
45,Master of Epic The Animation Age,x
46,ハローキティのりんごの森のミステリー,x
47,がくえんゆーとぴあ まなびストレート!,D
48,新星輝デュエル・マスターズ フラッシュ,x
49,恋する天使アンジェリーク -かがやきの明日-,x
50,おねがいマイメロディ -くるくるシャッフル!-,x
51,スーパーロボット大戦OG -ディバイン・ウォーズ-,x

(以下、注意)
52,SHUFFLE! Memories,x
53,神様家族(地上波放送版),x
54,FLAG(バンダイチャンネル),x
55,幕末機関説 いろはにほへと(GyaO),x
56,ProjectBLUE 地球SOS(地上波放送版),x
57,砂沙美☆魔法少女クラブ(地上波放送版),x
58,コードギアス 反逆のルルーシュ(23話まで),D


{追加評価}(自由記入、過去参加者のみ)

{総評、寸評など}(自由記入、引用する場合あり)

04,武装錬金,B
 同じ作者の旧作のアニメ版(の一部)のクオリティが高すぎるので、つい比べてしまい、相対的にこちらの評価が上がらないのですが、原作を十全に、とはいえないものの、八割がた拾ったうえ、そこそこ考えたオリジナル要素をつたり、エンドカードの遊びも原作ファンのことをきちんと考えたものであったりと、なかなかに幸せなアニメ化作品だったと思います。

08,RED GARDEN,x
09,シュヴァリエ,x
映像や設定ばかり凝っても、視聴意欲をかきたて続けることはできない、という、いいサンプルであるかもしれませんが、別につまらないわけでもないので、来期あたりまでには全部見ようかな、と。


10,ネギま!?(2期),D
新房昭之大沼心ショー、という感じで、「ネギま」というのは、結局のところ、キャラデザと設定のための叩き台でしかなかったように思います。リミックスを頼まれてほとんど新録してしまうリミキサーみたいなものというか。
 それがいい人にはいいのでしょうが。絶望先生で同じことをやらないことを希望したいのですが、たぶん絶望しつつ待つのが正しい待ちかたである気がします。

11,TOKYO TRIBE 2,B
佐藤竜雄作品としては、獣兵衛忍風帖よりは上、ステルヴィアよりは下かせいぜい同じくらい、という程度で、それほど心に残る出来でも、内容でもないのですが、同時に特に目立つ破綻もない、手堅いつくりでもあって、ようするに押しが弱いというだけで、失敗作ではまったくありません。キャラクターや作品世界が気に入るかどうかが分かれ目でしょうか。より広い視聴者の目に留まる状況での放映であったらもうすこし人気も出たかもしれないですね。EDは今年ベストといってもいい、出色の仕上がりでした。あとスカンク。

12,ゴーストハント,B
 お話のほうは、伏線その他、全てあるかどうかもわからない続編に丸無げなので、内容的な評価は難しいし、ホラーものとしては九割九分怖くないという、微妙なものですが、それでもまあ地上波のアニメ作品としてはがんばっていたほうかと思います。しかしそんなことよりも、キャラものとして充実していました。

13,天保異聞 妖奇士,A
 実で言うと、今期のベストはこれにしたいのですが、無理やりまとめたとはいえ、打ち切りにより構想半ばでの終了というのは痛すぎます。この調子で打ち切られずに最後までいっていればSだったでしょう。

14,彩雲国物語(1期),x
今再放送が始まったので、そろそろ見ます。

16,ひだまりスケッチ,B
これがこの位置にあるのが、見ようによってはアニメ業界の危機でもあります。こういった良くも悪くも、微温的な作品が目立つというのは、他が駄目すぎるということですから。
 とはいえ、これが駄目ということではまったくなく、ネギま!?のような趣味に走りすぎていない、節度ある新房作品といえます。錯時法をうまく使ったシナリオの構成もいいですしね。
 そうか絶望先生もこれぐらいの節度を持って作ってくれればいいのか。

18,月面兎兵器ミーナ,x
なんか気になるのですが、まったく見てないです。録画はしてあるので、突発的に感想がスタートするかもしれません。

19,奏光のストレイン,B
 スペースオペラという触れ込みで宣伝してましたが、、妙にマニアックなハードSF風味と、ギャラクシーエンジェル並みの適当未来描写とSFでもなんでもない人情メロドラマの混淆作でした。ワイドスクリーンバロックの一種、あるいは最近のニュースペースオペラとかブリンの知性化シリーズか?
 ともかく、一年ぐらい展開できそうな雑多な要素満載で、どうするのかと思っていたら、案の定、沢山の要素を放置しつつも、無理なくきちんとまとめていたのは評価できます。
 いろいろもったいない気がするので、スピンオフで別シリーズ(戦争の終結まで)とか見てみたいところ。

24,地獄少女 二籠(2期),C
何の因果か、またも最後でこけた
地獄少女あい。序盤から中盤までは、前シリーズで獲得したスキルと貯金を活かしきった、素敵なシリーズだったのですが。

26,Venus Versus Virus,x
原作は知っているので、気になる。が見てない。いつか見るかも。

27,おとぎ銃士 赤ずきん,F
途中脱落ですが、そこそこ評判もいいので、残りどうするか思案中。

28,パンプキン・シザーズ,E
第一話ののりで軽くおばかに悪即斬とやっていればよかったのに、としか言いようがありません。

32,護くんに女神の祝福を!,E
銀のなんとかとか原初への帰還とか魔王とか眼鏡とか眼鏡とか眼鏡とか出さないで軽くおばかにラブコメをやっていればよかったのに、としか言いようがありません。。

39,金色のコルダ -Primo Passo-,A
40,ときめきメモリアル Only Love,S
 これらがこの高さなのは、ある意味ひだまりが高いよりヤバイかも知れない、と思わないでもないが、このふたつの好評価は、よく知らず、かつ何の期待もしていなかったゲームものなのにこれほど楽しると、という驚きが入っている可能性も無きにもあらず。
 これは見方を変えれば、ゲームものでも一見さんが充分ついていける、きちんとした内容を作れるという証拠でもあるかもしれない(もっともコルダは、半分は漫画版が原作であるらしいから、そちらの作者の腕前もあるのだろう)。
 二作品とも、作画や演出の安定もさることながら、細部をおろそかにしない配慮の行き届いたシナリオで、結局そういうところが、作品をただのイベントの羅列でおわるか、「物語」になるかを、左右するのだろう。

 さて、それでなぜときメモだけがSでコルダがSではないかというと、終わってないからですね。エピローグ一話といわずに、第二期希望。


47,がくえんゆーとぴあ まなびストレート!,D
 ストレートにもユートピアにもなれなかった凡作。OPのノイジーな感覚を作品内でもっと活かせば、またなにか違ったものになったかもしれないのにとおもったり。
 しかし終わってみれば、なんらとがったところのない半端な仕上がりでござんした。


58,コードギアス 反逆のルルーシュ(23話まで),D
 とりあえず、いまのところは、「反逆」のかけらもない、ひたすら視聴者に(そしてピザ屋に)媚を売るだけの「従順」な一品。これが反逆ならば、まなびストレートだって大革命である。
 一話二十数分のなかでいくつもの突っ込みどころがひしめくプロットや珍奇な台詞が満載のシナリオは、「反逆」などではまったくなく「杜撰」なだけである。
 未完なのでEにはしませんが。