第二十一話「ときめきの聖夜(クリスマス)」

 たぶん最初で最後のあやめ主役回。陸君モテモテである。一応、天宮さんを押すためにやっているという設定だが、気に入らない男相手にあれはやらないという話でございます。
お話は、やの脚本回らしい勢い重視展開(渡辺回なら、爆破に至る流れをもっと工夫したりするはず)だが、安定した作画で押し切った印象。下手に立ち止まらず、キャラの出し入れに工夫をすれば、ハーレム状態をキャラが思い悩む暇もないし、陸の優柔不断さが気になることもないというわけである。
 そういった意味では、大イベントにあやめがメインで出てくるのもまあ当然ともいえる。三人のうちの誰も選ばないですむわけだから。
 とはいえ、天宮さんは時計を渡せたし、ミニスカサンタを褒めてもらえた、弥生はなんだか知らないが作画演出気合入りまくりの天使コスプレ披露がある、とそれなりに見せ場があったのに、つかさに何もなかったのはちょっと気の毒(なんとなく、犬飼にふられたもーちゃんのほうが目立っていたような)。

 しかしお話の都合とはいえ、本当に渡したいプレゼントはああいう限りなく本人に届く可能性の低いイベントには提出しないよなあ。

あと、本編にはほぼ無関係だが、冒頭の桜井くんのクラスの溶けている生徒たちがとてもいい。お話進めないでいいから、彼らだけで一話作ってくれても良かった。