第九回

うーむ。これは今まででいちばん魂のステージの高さを要求される回かもしれない。突っ込みの話も抜き打ち検査の話も特に悪くないのだけど、絶望ファイトがきつい。かなりきつい。やたらと殺伐&カニバリズム展開になるのも、神経症的な繰言にしか聞こえない…

第九話「クスノキの下で」

可能性A「楠の下で」、可能性B「楠の木の下で」。微妙に意味が違うので、どちらかはっきりしないのがいらいらします。 というのはともかく、アフロが道化で、おばさんにしか見えない謎の転校生と、夜の学校を探索する話。ペルソナは超常現象ではあるが、怪…

第十九話「言えなかったこと」

悠二が反省し、悠二がつおいという話。 心理描写にせよ、戦闘場面にせよ、台詞に頼りすぎな嫌いはあるし、そのわりに(いや、それゆえにというべきか)、視聴者のまえに立ち現れているドラマは、かなり大味。中学生なんだから、もっと見えている世界は狭くて…

第七話「狼と正しい天秤」

第二部スタート。 相変わらず、教会だの銀貨の相場だのと、一見本格的な話題で話を転がしていくのだが、第一部のパターンからするとどうせ最後はどうでもよくなって終わるので、深く考えないことにする。本筋での「経済」の扱いなんて、テーブルごと天秤を傾…

『耳をすませば』

劇場でも見て、以来テレビでやるたびに見ている気がする一品。今回もまた見てしまいました。いつ見ても、最後の結婚宣言はやりすぎだと思うし、いつ見ても立花隆の演技が最悪で、こういう浮世離れしたお父さんは森本レオがやるべきだろうとか、どうせへたく…

第八話「音羽」

前回のがほたる(ひなた)編の最終回するなら、こちらは音羽編。「音羽」という字面を見ると「おとは」でなく「おとわ」と読みたくなるわけですが、それはともかく、自称妖精設定と本筋のいじめ話にまったく関わっていないという強みを生かしてのお遊び回で…

第八話「ミリアとアイザックは我知らず周囲に幸福を撒き散らす」

サブタイトルの二人と、イヴとその兄の話。列車の話はあまり進まず。 メインの二組は、同じ男女のペアでも、まったく雰囲気が違いますな。およそありえない思考回路の持ち主どもと、およそ平均的な思考回路のチンピラでカスの兄と健気で立派な妹。 ギャング…

第七話「孤立」

水木しげるプロダクションに訴えられそうなデザインのスタンド使いが登場。でもかわいいので困る(スタンド使いがかわいいという意味でない、念のため)。 そのスタンド使い、スタンドは目玉の親父でも能力は花京院で、結構強敵。どれぐらい強敵かというと今…

第六話、第七話

連続放送なので四本立て。弟君がめがねを壊す話と変な声のお金持ち(釘宮理恵であることにいまさら気づく――それもクレジットをみて)の家のプールの話とお墓参りの話と縁日の話でした。そしてメインの人々とは関係あるような関係ないような(確か同じクラス…

第七話「その ゆるやかな時の中に・・・」

新旧社員が揃っただけで奇跡とかいくらなんでもそれは奇跡の安売りをしすぎでないかという、第七話。 前半の「また休業?」という気もしないでもない旅行のくだりは、「それがアリア」と流してさえしまえば、あとは風光明媚を堪能できるできわめて快調なしあ…

第十九話「true heart」

ギャルゲーアニメに他のギャルゲーのパチモノくさいサブタイというのはいかがなものか、というのはともかくとして、いきなりのサッカー野郎の妹をつかったそこはかとないエロ描写にひく。こういうのは、血のつながってない妹とかそういったエクスキューズを…

第十九話「巫女の故郷」

個別シリーズの妹巫女編の前半。ちなみにゲストは姉巫女である。声は妹が大人っぽくしゃべっているようなかんじ。 個人の意思より血統に由来する役割を重視する旧家の因習に、お兄ちゃん社長が異議を唱えてがんばる話、と見せかけて、猫屋敷&姉巫女VS家長…

第七話「キラメキ」

このせかいのどこかにはコペルニクス的転回をコペテンという人たちがいるらしい。きっとそこではオッカムの剃刀をオッカミといったり、ガーンズバンク連続体をガー連といったり、フランケンシュタインシンドロームをフラシンといったり、アインシュタイン交…

第七話

おでこがバツの人の話……なのだが、冒頭のよだれがべろーんと伸びるところが気持ち悪すぎて、全体の印象が悪い(エロゲー的な暗喩なことはわかってるけど、気持ち悪いことには変わりないです)。みればみるほどメインヒロインがどうでもいいキャラになってい…

第七話「花が咲いたら」

地図にない町の住民が実は人外、という話は星の数ほども描かれているし、二十分ぐらい前に掴み合いをしていた名塚香織が出てきたとたんに薄幸のヒロインとわかるのも同じく星の数ぐらいあるし、彼女を含む村民の正体が樹木というのもべつに新手ではない。 が…

第七話「ちゃんと言って、ここに書いて」

タイトルと予告の台詞からするに、ノエ兄の策謀をノエが気づいて怒る話かと思っていたのだが、まさか、馬鹿主人公がノエに告白する話とは。 前回の懸案、血縁問題は今回は曖昧なまま。ここでリュウ・アーチャーか金田一耕助でもいれば、事態の進展はもっと早…

第七回

のっけからリリキュアOPときたもんだ。もっとやれ。 とおもってたら、Aパートの百万回言われる話はオーソドックスなつくりだったので一発ネタのギャグかと思ったら、Bパートの原作小ネタとリリキュアその他の短編集あたりから内容よりも趣向が優先になっ…

第十九話「錯綜の悠二」

悠二ががんばりすぎて混乱したり、吉田さんが三角関係を都合よく解消できる(作者的に)アイテムのことについて得心したり、悠二ママが体調を崩したり、いかにも前座という風情の「一にして五、五にして一」な敵が出てきたり、田中と佐藤の話がまるでゲイの…

第七話

本丸を落としてしまえばあとはスムーズに融和が進む、という話と、ひなたの正体をめぐる話。人気のある長女が死んだから、次女に長女を名乗らせる、という狂った思考回路をお持ちの爺さんが仕切ってる限りこの家の未来はないな。長女でなければ家を継げない…

第七話「雪女とバンパイア」

前回の性犯罪者が意外もレギュラー化。キャラのストレス発散用のサンドバッグでもあるし、「彼の」セクハラ、と称してお色気場面を用意できるという意味では結構便利キャラと言える(つくねでは巻き込まれ型の場面しか構成できない)。 話はというと、OPに…

第七話「すべてはアドウェナ・アウィス号の船上ではじまる」

千七百十一年の話。タイトルどおり、本編の主要パートをしめる千九百三十年代の事件の発端にして、その事件の背後でうごめく人々がいかにして不死を得たか、をつまびらかにするはなしなのだが、ここでもまた、錯時法を使いまくる。具体的には悪魔召還後と召…

第六話「和泉」

ええと。 主人公を覚醒させるために名前を呼んではいけないカレが主人公に見せている夢の中で主人公の過去を掘り起こして、主人公の親友の野川さくらが死んだ話を見せ付ける、という話なのだが、この夢自体前回のつづきでカレに都合よく編集されているもので…

第六話「その 素敵な課外授業に・・・」

アリシアさん対アリス。 アリス脳内イメージのアリシアさんは孫悟空を手のひらで翻弄するお釈迦様なわけですが、名前も見た目も西洋白人なのに、なぜにそこでバリバリの東洋イメージなのか知らん。名前どおりに不思議の国や鏡の国の住人をモチーフにすればよ…

第十八話「Rainy Blue」

パーヘクトに振られるカイくん。あわれなり。カムバックのときがあるのか、あるいは(考えたくないけど)コウイチがマオによろめくための後押し係に任ぜられるのか。 それにつけてもマオのパートは面白いぐらいに少女漫画で、自分を好いてくれるイケメンを振…

第十八話「ソロモンの絆」

第十七話のサイドストーリー。個別キャラピックアップシリーズの一環でもありますな。今回はダフネとセキレイというわけですが、正直なんの興味もないキャラの話を見るのはきつい。それもほとんど目立った動きをしてなかったり、最近出たばかりのキャラであ…

第六話「サケビ」

ザ・いじめ、という話。中学生日記や金八先生あたりにでもありそうな一品である。いじめの手法や、いじめる側の言い分、あるいはネットの反応といった、ことの各部は、いかにも「ありそう」ではあるが、そういったもの羅列がリアリティに結実せず、ありがち…

第六話

ユメの話だけど、久々に同級生が出てきたから、そちらで行くと思ったら、ユメノート、という出オチギャグで一本。絶望先生のBパートのつづきのようでもあるが、クオリティはハヤテのアニメオリジナルエピソード以下のやる気のなさ。でも、なんかこういうゆ…

第六話「てのひらのたいよう後編」

結局主人公が肩入れした側が全滅して終わる、バッドエンドパターンなのでした。うーむ。Aパート「この村がはやらないのは呪いのせいじゃなくて食い物がまずいせいである」とか人名トランプとかそのトランプのBADなマイケルとかのくだらない空気がとてもよか…

第六話「それ…なんの冗談?」

三点リーダは二つが基本! というのはともかく。 四番が好きなのはその場しのぎの嘘のようでいて、実は結構本気のようでいてやっぱりその場しのぎの嘘だったのでことが具体化するのは迷惑だったヒロミさんは主人公の腹違いの妹である可能性が出てきましたが…

第六回

非通知と夢オチと親知らずの話。トータルコンセプトは「既知と無知」というところですか。 最近本編を見た後に原作単行本を見ると、「色がついてない」とか「背景が白くてテクスチャーも使ってないな」とかポロロッカ脳もいいところな感慨を抱いてしまうので…