第七回

のっけからリリキュアOPときたもんだ。もっとやれ。
 とおもってたら、Aパートの百万回言われる話はオーソドックスなつくりだったので一発ネタのギャグかと思ったら、Bパートの原作小ネタとリリキュアその他の短編集あたりから内容よりも趣向が優先になってきて、Cパートになると完全に内容より趣向になっているのであった。中では藤城清治風影絵アニメがよい(原作扉絵からして影絵なので、はまって当然もいえるが、色使いもぴったりである)。粘土細工のパートは変な生き物がとてもかわいい。
 しかし、こういうのをアニメでやってしまうと原作でこの手のネタが使いにくくなりそうな気もする。まあ、漫画でこの方面をつきつめるとたいてい唐沢なをきとりみきあたりと競合することになるので、自分の漫画のアニメ版とかぶるぐらいのほうが、無難な道であるかもしれないが。
 エンドカード湖川友謙は、幾原邦彦安彦良和(は傑作『王道の狗』の改訂新版の帯に絶望先生が出演――それも連載開始以前に――して推薦したことの返礼もあるのだろうけど)に続くアニメ人脈で、そういえばこの人へのリスペクトは久米田康治その人がインタビューで語っていましたね。なお、畑健二郎も同じく湖川をリスペクトしてたりしていて、この師弟の息のあいかたは、ほとんど夫婦のようである。
 そうそう。リリキュアのめるは斉藤千和ではないみたいだけど、わざわざ歌唱クレジットがあったのに、歌も唄ってないのかな。