第六話「梅雨!」

序盤のバックステージパス(のシール)は一体何の冗談なのか、というのはともかく、唯が軽音部に所属して、ギターを買ってから三年目にして始めて梅雨が来たかのような第六話。 ようするに『けいおん!』において一年と二年の出来事をほとんどダイジェストの…

第五話「Family Affair」

〜第六話「変る世界」〜 語るべきことはあまりに多く、与えられた時間はあまりに少ない(あと六、七話しかない)。ここは一人の少年について語ることにする。 〈CASE.1 直井シンジの場合〉 直井シンジは苦悩していた。異常行動をとるSSS団について、誰も…

第五話

シリアスとナンセンスコメディは混ぜるな危険。混ぜると事件、にはならないが、目撃者は黙る大捜査線(そのつまらなさに)。 実際、反応に困ってしまうわけである。わがままで世間知らずのお金持ちのお嬢様が、自分の寂しさを解消するためにその立場を最大限…

第四話「カメラと包子と野良猫と」&第五話「夏の陰画」

消えたカメラをめぐるどたばたコメディ調の第四話と消えたスパイとその情婦をめぐる地味系シリアスものの第五話、とならべるとまったく対照的な二編のようだが、実際見てみると印象のうえではたいした違いはない。というのも、前者は、『コードギアス』とか…

第五話「お留守番!」

裏タイトルは「プレゼン!!」である。 いうまでもなく、次期軽音部トリオの、である。梓も憂も基本ができすぎくんなキャラなので、純ひとりにボケと暴走が一任されていて、気の毒といえないこともないが、本当に気の毒なのはものすごく適当に描かれたジャズ…

第五話

タカナシくん抜きの日、という定番エピソードなのだが、もともとタカナシくんはお店的にはたいして重要な人でないので、伊波さんをさびしがらせるだけに終わっている気もする。というかやっぱり、伊波さんがヒロインなのだな。阿澄佳奈のちいさい先輩なんて…

第五話まで

ラブコメというよりはエロコメといったほうがいいような、全裸とかパンツとか卑語ぎりぎりの台詞とかが満載のファンタジー学園もの。未成年のエロ描写を規制したくてしかたない東京都の、MXテレビジョンににて放映中! 第一話あたりの、「善意に満ちた主人…

第四話まで

放映時間と局は日曜日の『WORKING!!』と同じなのだが、そちらとは不思議なくらい対極にある作品。たとえば――・『WORKING!!』のお色気はあくまでフェチな視線の誘導にあって下着や裸の露出等は一切無いが、『迷い猫〜』はあくまで下着や裸の露出のために一切…

第四話「Favorite Flavor」

〜今回のあらすじ〜「おれは、おまえたち人間が信じられないようなアニメをたくさん見てきた…… 最終回付近の制作が間に合わず出来の悪いリミックスでお茶を濁した挙句に「ありがとう」と言い放って勝手に完結したことにした社会現象作品……自分たちの都合でテ…

第四話まで

いうなれば、『金色のコルダ』幕末編。あるいは『ヴァンパイア騎士』インジャパン。ディーン制作で中島敦子キャラクターデザインという観点からすると、『るろうに剣心』前史もという見方も可能……かもしれない。 新選組というそれ自体に人気のある題材に、主…

第四話「修学旅行!」

最近、サブタイトルの「!」がタイトルの『!!』と揃ってないのが気になりだしてきた。というのはともかく、学校の定番の行事であり、学校もののフィクションでは定番のネタである、修学旅行のエピソード。京都に修学旅行……って、あれ?『けいおん!』って…

第四話まで

放映が始まるまでずっと「WARNING!!」だと思っていた。警告:本作には非実在青少年に対する性的視線があります! みたいな。ちょうど、東京都青少年の健全な育成に関する条例なる、見るからに不健全そうな条例をさらに不健全にしようという改正案が通るかも…

四話まで

この作品ぐらい、本編を見るまでの巡り会わせが悪い作品もなかなか無いだろう。 第一印象は、語呂の悪いタイトルだな、ということであったのだけど、これは、書店で単行本の第一巻を見たときの話で、「カイチョウハメイドサマ? なにか寸詰まりな印象。「生…

第四話「Day Game」

〜今回のあらすじ〜 兎穴を落ちたらそこは野球の国。「優勝しないと首をちょん切るよ!」とSSS団をけしかけるゆり女王。環境の激変に困惑を隠せない望。なぜ、自分にピッチャーの才能があるのだろうか? その疑問の前には、前回提示された「天使はじつは…

第三話「ドラマー!」

「おまえらロックの話をしろよ!」と、と或るへヴィメタル命のギタリストに一括されたのか、あるいはこのブログの前回の記述(メンバーの音楽的背景がわからない)が時空を越えて過去の製作者に届いたのか、理由はわからないが、軽音楽について熱く語りだし…

第三話まで

「アニメノチカラ」第二弾。ざっくり言ってしまうと戦前の上海が舞台の『DARKER THAN BLACK』。もちろんパクリとかそういう話ではないのだが、いわゆる能力者ものでエージェントものという設定かぶりだけでなくスタッフもかぶっているうえ、メインキャラの組…

第三話「My Song」

〜今回のあらすじ〜 SSS団作戦会議に参加する望。陽動作戦という言葉には疑問を持つが、そもそも天使との戦いというSSS団の根本的な目的には何の疑問も抱かずうけいれる。だってアホだから。いくら陽動だといっても告知なんか事前に阻止されるだろうと…

第二話まで

『けいおん!』の続編。このタイトルは『しゅごキャラ!』と『しゅごキャラ!!どきっ』のときみたいに『けいおん!』に付属的な意味で!がついたもの(つまり、第二期であるという表示)と見るべきなのか、『けいおん!!』という新作であって単に時系列的…

第二話まで

〈これまでのあらすじ〉 第一話 「死んだらどーする!」と言って抵抗する間もなく死んで、しかし成仏するでもなく、中有の世界に迷いこんでしまった望。タイガー田中のまねをして「死んだらどーなる!」と叫んでみたが、ネタが古すぎて誰にも気づいてもらえ…

最終話まで

えーと、第二期決定おめでとうございます。また再び「バカ」たちに会えるかと思うといまから楽しみでなりません……と言いたいような言いたくないような微妙な気持ちになるところが難しい作品である。もう少し丁寧に書くと、このアニメの場合、非常に好みな部…

第十二話「蒼穹ニ響ケ」

最終話まで視聴完了。第十一話までは放映時は録画しておいて、あとで気がむいたら見る、というスタイルだったのだが、最終話だけはしっかり放映時間にテレビの前に座りました。それはもちろん結末を早く見届けたかったからである。どう考えてもまともなオチ…

新宿バルト9の座席に、スイッチひとつで作動する、殺しのライセンスを持った英国情報部員ご愛用の緊急脱出装置が親切にも常備されていたら、気恥ずかしさのあまりおもわず使ってしまうひとが多数いたかもしれない。そんな妄想すらしてしまうほどすばらしい…

『サマーウォーズ』、あるいは夏の戦いを戦った者たち。

『時をかける少女』に続く細田守新作。バルト9は、予約をかけるのが遅かったせいもあり深夜の上映回しか空いておらず(公開初日と一律千円の日が被っていたので、あるいはチケットが取れただけでも運がよかったのかもしれない)、終演後の暇つぶしが面倒だ…

予定を大幅に遅らせての第二部。前回『序』は封切り日から二日遅れの吉祥寺で見たのだけれど(当時の感想は、以前書いたものを手直ししてアップしてあります。こちら[ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序] - 真空亭雑記)、今回は、実質的な新作であり、新作ならやっ…

第二十話「uncontrollable」

コントローラブルできてるまともな人は振られ、アンコントローラブルなアホどもはなんかモテモテ、という巷ではあまりみない価値観を堂々示した一編。 特にサッカー野郎関係が素敵で、カイくんの物分りのよさと対照して、世の中、相手の気持ちを推し量れるい…

第二十話「鬼の祭り」

妹巫女と妹巫女の姉巫女の話の後編。釘宮理恵が二重唱するととんでもなく強い、という話。 鬼の角をひとつしか折らなかったことが儀式失敗の要因と明らかなのに、暴走を始めた鬼の退治を始めたアストラルチームがまず最初に角を折らないのは、アディーの出番…

第八話「ハジマリ」

というタイトルの最終回。といってもおかしくない話。しかもシゴフミが物語の進行に完全に関係なく、これではただの生霊の復讐譚という点も、ハジマリというよりはオワリである。。 それでなくとも、冒頭のフミカの描写の時点で、もういろいろな意味で終わっ…

第八話

なんかしつこく続いている、デコの人の話。「で、あるか」って武田でも上杉でもなく織田ではなかったっけ? まあいいや。 作品名に反して、「主」も今回のゲストのデコの人もあまり目立たず、そのデコの人のどこまでもけなげでマゾな執事(というより奴隷と…

第八話

このアニメの原作がどんな雑誌であったかを改めて思い起こさせてくれる、同性に興味がある、アルセイドと同性の敵の登場。クルツ君と薬屋が同じ軍の出身なんてはじめて知ったぜ(わざわざ説明しているぐらいだから、ラゼルも知らなかったみたいだが、ぜんぜ…

第八話「雪が降っていない街」

病的に鈍い人が「俺ってもしかしたら鈍いかも」と鈍い人らしくいまさら気づき始める話とその人と血を分けた妹かもしれない人が自由になれた気になりたくて盗んでないけど他人のバイクで無理やり走り出す話。物語のこの段階でくっついたカップルには、紆余曲…