第五話

 タカナシくん抜きの日、という定番エピソードなのだが、もともとタカナシくんはお店的にはたいして重要な人でないので、伊波さんをさびしがらせるだけに終わっている気もする。というかやっぱり、伊波さんがヒロインなのだな。阿澄佳奈のちいさい先輩なんていまだ名前を覚えられないぐらいに、タカナシくんと対等な人間扱いされていないのだから、当然の帰結といえばそれまでなのだが。
 面白かったのは、伊波さんは作中でも「犬」扱いされているということ。まあ、こちらの目には、どのキャラも全部「犬」に見えるのだが(これはキャラの顔だちが微妙に面長で、かつての犬のホームズっぽい、という意味ではない。あくまで性格が犬っぽいという話である)。
 それにしても、『はなまる幼稚園』のつっちーの妹、『けいおん』の憂、そしてこのタカナシくんの妹と、みんな理想というか妄想の塊のようなキャラばかりなのはなんなのだろうか。