第六話「和泉」

ええと。
主人公を覚醒させるために名前を呼んではいけないカレが主人公に見せている夢の中で主人公の過去を掘り起こして、主人公の親友の野川さくらが死んだ話を見せ付ける、という話なのだが、この夢自体前回のつづきでカレに都合よく編集されているものであるので、どこまで本当の過去なのかわからないうえ、主人公の夢のはずなのに、主人公のあずかり知らないところで物語が進行していき、しかも主人公の夢なのに野川さくらの回想をぶちかますというというややこしい、というか、作ってるほうが何をやってるのか混乱していること必至の構成。いやね、たしかに自分の出てこない夢もあるのだから、自分じゃないキャラの回想がカットバックで挿入される夢だってあるのかもしれないし、これは名前を読んではいけないカレの作り出した夢なのだからいくら強引な構成でも問題ないのかもしれないけれど、そういう混乱した代物を見せられる視聴者のことはすこしは考えてほしいところ。デヴィッドリンチの映画みたいに混乱させることがねらいではなかろう。え? スタンドバトルのラスボスの攻撃なだけに、混乱こそ我が墓名碑?
 しかしそのカレは、夢とはいえ自分の能力から、主人公のそばに現在いる、影の薄い野川さくらの正体(あのしゃべる猫耳スタンドだよね?)まで、ばらしちゃって、今後どうするつもりなんでしょ。今回で決着をつけるつもりだったから、あとのことなんか考えてなかったのかな。
 そういえば、「サトリ」はもともと和泉のスタンドだったのですね。スタンドがコンバートできるとは邪道であるぞ。