第六話「その 素敵な課外授業に・・・」

アリシアさん対アリス。
アリス脳内イメージのアリシアさんは孫悟空を手のひらで翻弄するお釈迦様なわけですが、名前も見た目も西洋白人なのに、なぜにそこでバリバリの東洋イメージなのか知らん。名前どおりに不思議の国や鏡の国の住人をモチーフにすればよいのに(赤の女王あたりかな)。
 お話、と言うか今回のお題である「怒らない教育論」はこのシリーズらしい理想の塊というか、砂糖入れすぎ性善説というか、SF設定以上に頭ふわふわでどうでもいい感じなのだが、アリスとアリシアのアップの切り返しで構成された対話場面は、微妙な表情変化と声の演技の見事なアンサンブルでおだやかながら雄弁なドラマがそこにあってすばらしい。いろいろな意味で引き合いに出すのはどうかと思うが『羊たちの沈黙』のレクター博士クラリスの対話シーンを思い出しました。なお、これはもちろん褒め言葉である。誤解なきよう。