第七話

本丸を落としてしまえばあとはスムーズに融和が進む、という話と、ひなたの正体をめぐる話。人気のある長女が死んだから、次女に長女を名乗らせる、という狂った思考回路をお持ちの爺さんが仕切ってる限りこの家の未来はないな。長女でなければ家を継げないとか、なにか裏設定があるのか? 
お話としては、姉が死んで妹が姉の代わりにがんばり、実際がんばれているのだから、彼女は元々優秀だったのだ、という話を極端化してやった、と見ることもできるけども、あまりに極端すぎてついていけない。すくなくてもこれ、現代日本を舞台にしてやる話じゃないと思う。
 ただし、妖精の正体にまつわる絵本のエピソードとOP曲を流しながらのクライマックスの演出はそんなに悪くない。最終回のようにしか見えないのに最終回で無いという事実が、そこまでやって最後の最後で「すべて妄想でした。現実はそんなに甘くないのです」とひっくり返される最悪の展開を予感させる(幸いにも杞憂に終わったが)という、大きな問題を無視さえすれば、だけど。