第七話「雪女とバンパイア」

前回の性犯罪者が意外もレギュラー化。キャラのストレス発散用のサンドバッグでもあるし、「彼の」セクハラ、と称してお色気場面を用意できるという意味では結構便利キャラと言える(つくねでは巻き込まれ型の場面しか構成できない)。
話はというと、OPに出ているヒロインのうちの四人目。妹じゃなくツンデレでもない釘宮理恵である。今風に言うとクールデレとかいう奴になるのか、ようするに淡々と好意が露骨なキャラである。既出三人が全てアグレッシヴ系なので、ポジション的には結構美味しいのだが、つくねが自分で動かないキャラなだけに、出番を確保するのは結構難しいかもしれない。
 そんな新キャラとレギュラー化が決まった准新キャラ(盗撮魔のことね)でもってどういう話を作ったかというと、今までとまったく同じなのでした。すなわち、主人公達がトラブルに巻き込まれ、水戸黄門がパンツを見せて事件を解決、というやつである。毛色の違う新キャラ、使い勝手のいいサブキャラの増加と、いくらでもバリエーションがつけられそうなお膳立てなのに、恒例の進行におとしこむためにはどんな不条理だろうと手段を選ばないシナリオライターの姿勢は見あげた心がけといえましょう。とくに、モカ覚醒のための十字架外しイベントの強引っぷりは語り草にしたっていいぐらいで、なんといっても、物語の上では主人公を助けるためのモカのスライディングが、パンツを見せるためと十字架を外してもらうためにしか見えないのだから素敵だ。盗撮魔も、強姦未遂を止めもしないで撮影とか面白すぎるあつかいだしね。
 さてヒロインの最後の一人はいつ出てくる?