第四十六話「あした天気になあれ」

最終決戦直前という話。カイにとっての小夜とは、恋人なのか妹なのかはっきりしろという話でもある。しかしはっきりしない。もっとも、はっきりしたところで、カイの位置づけはすでにほぼ固まっている――小夜の戻るべき、そしてたぶん戻れない「日常」である――から、人間関係の面で大きな変化が期待できないが困ったところ。これでシュヴァリエにしてくれ、一緒に戦おうとか言い出したら面白いんだけど。

鍵のエピソードはもちろん、眠りの時期の近づいた小夜をある種追い込むためのものだが、発展性がなさげなのがねえ。眠らないですむすべを発見とかいう展開がありそうにもないし。せいぜい鍵を持って眠りについて、そして数十年後、目覚めた小夜が店があった場所にいくと……みたいな流れ?

さて、一方、マオはハジの新しい側面を引き出す。ここは面白かった。というか今回はここだけが面白かった。

そして超あっけなくやられるソロモン。
最初は藤原啓治オカマが相手をしたのかと思ったが、台詞からするとそうではないらしい。この世界のパワーバランスは回ごとに変わるから困る。
ディーヴァは武器を持ってなくてもシュヴァリエより強い?シュヴァリエはディーヴァ相手では力が出せないのか。よくわからないが、どっちにしてもソロモンと互角な恥やソロモンより明らかに弱そうな小夜にディーヴァに勝つ見込みはなさそうである。

シュヴァリエサイドの「陰謀」はもちろん今回提示されたレベルで終わりじゃないよね? 
しかしどうにも盛り上がりません。