第二話

 ナカビト? 台詞がよく聞き取れなかったのでオフィシャルサイトをみてみたら「ヤカビト(夜禍人)」といっていたらしい、第二話。「夜のわざわい」という台詞から察しろということのようだが、わざわいといって「禍」と思う人もいれば「災い」と思う人もいるわけで、それは無理な相談というものですぅ。

三百年生きていても、その辺の小学生ぐらいの知能と経験しかなさそうだったりする(エッチとかいってからかうのも小学生っぽい)のはなんともあれですが、この手のちょいファンタジーはいったボーイミーツガールもののヒロインとしてはよくあることともいえるので、深くは突っ込まないでおくことにする。
 そんなことより気になるのは、このメインヒロインいがいの人々、なんの病気かわからないが入院中の姉とかパンツを見せたがる幼馴染とかなんか一番黒い気がする丁寧語の小さい人とか、まるでギャルゲーのべたなアニメ化みたいにぞろぞろ出してどうするんだろうというところ。どうせギャルゲー化するつもりで企画がはじまってはいるんだろうから、実質ゲームのアニメ化みたいなものなのだろうけど、まずはアニメとしてまともな体裁に仕上げるのが、企画の存続には肝要であるような気がする。複数のヒロイン格のキャラクターなんか、ゲームにすると気に好きなだけ「ゲームオリジナルキャラ登場!」とかいって出せばよいのだ。

 あと、まるでもうひとりの主人公のように見える藤原啓治の扱いが気になる。筋金入りの非情なハンターでないのは確か――というかむしろ筋金入りのうっかりさん。敵の仲間のような相手に、「敵の仲間か?」と聞く人がいるんだろうか――なのだが、今後どうやって話に絡んでくるつもりなんだろうか。いつまでもセミホームレス状態というわけにも行かないだろうし。主人公たちの学校に教師として赴任してきて、人形娘風金田朋子が転入生とか?

 そうそう、ちょっとアグレッシブで人外でヒロインな能登眞美子っていうと成恵を思い出して懐かしくなったりしました。まる。