第七話

 かあさん、横山やすしネタというのは、いったいどれくらいポピュラーなんでしょうか。ほらあの「めがねめがね」という奴ですよ。いまのお子様たちにとっては、ケロロ軍曹ファーストガンダムネタ以上にオリジナルを知っている可能性の低いものであるような気もするのですが、そういえば、このアニメははじめから基本的に大きなお友達のことばかり考えていたものだった。このアニメを楽しめるということは、いってみれば人間ならぬ、非お子様の証明……。

 閑話休題
 
 ともあれ、前回から引っ張ってのワタル編。相変わらずのゆるーいテンションのギャグ(というかくすぐり)と、ケロロ軍曹以上の作り手の自己満足臭溢れるマニアネタ――とりあえず、曲がりなりにも子供向けの番組で、ギャルゲー&エロゲーユースな用語(フラグとかはRPGなんかでも使うようだが、ここでは明らかにその方面の用語として使われている)を使うのはどうかと思う――の二本立てでお話は進行するわけだが、このあたりは原作でも正直たいして面白くないところで、そのあたりも忠実にアニメ化されてしまっているのは、なんともはや。でもイスミのボケトークとかは、非常に日曜の朝向けかもしれない、とおもったりする。先週のあざといサービスカットなんかよりは断然朝向けである。

 しかし、原作で一部ファンを喜ばせた「カウボーイビパップテレビ東京放映版第十三話」ネタがなかったのはちょっと寂しかった。代わりに、というか、よりホットなネタだからともってこられたと思しき『グレンラガン』云々はちょっとはずした気がする(あれは基本的には作り手の意図からは外れてなさそうだから、多少作画修正は入ることはあっても、作品的に闇に葬られることはないだろうと思われる)。

 次回は、朝っぱらから女装で猫耳メイド……うーむ。