第七話「それはおまえがやるんだよ!」

 中ボス戦の二。と思っていたら、ヴィラン君は単なるオードブルであったのでした。「都」ってやっぱり、あれですかね、何年かおき人間の子供が上京できるという、貴族たちの科学の粋を集めた場所(エピローグは「それはそんな笑顔だった」で決定、と)。
 ストーリー的には、カミナの化けの皮と言うか、限界が見え始めた、という意味で重要。単に構成上の都合――ようするに、退場の前振りということもできるが、退場というのは、ドラマ面において、キャラクターと、かれの体現する思想の賞味期限切れということでもあって、この場合は、カミナの思春期妄想の絶対肯定ともいえる猪突猛進傲岸不遜独善主義との決別のときが近づいているということなわけである。カミナはナイスガイだが、大集団のリーダーの器ではなく、グレン団の真のボスにはなりえない。ヨーコの憂鬱、デコスケの台詞も暗示的だ。
 さて次回、アニキはどうなるかねえ。あんまり死にそうだからむしろ死なないかもしれないが……。

 それにしてもカミナと同じグレンラガンに乗っているのにまったく心配されず、名前も呼ばれないシモン哀れ。せめて視聴者にだけでも愛されるキャラにすれば、とりあえず帳尻はあうのにねえ。