第一話、第二話

 冒頭から謎が多すぎる。
 いや、誰かの心象風景か、作中キャラの創作童話か、後半のファンタジー展開への布石か、そのどれでもよさそうな独白と少女のパートとかはどうでも良いのですが。

 植物か何かに深刻なおしゃべりをする女。
 その会話に「心の中の誰かに話しかけてるのだろう」とあっさり納得する男。
 さらに、平気でその会話に割り込み、「さあ行くぞ」とあっという間に友達気取りの男。
 十年前のギャルゲーみたいなOP映像。
 いきなり占いをはじめる(それもどういう占い方なのかもよくわからない。カードをばら撒いて表になったカードを見る占いなのか?)。下心バレバレどころか露骨にアタックしてるようにしかみえないクラス委員長。
 木陰でひとりで食事してるだけで「理由」を聞きたがる男(お前は一人で物を食ったことはないのか)。
 数十年前に絶滅しているはずのバイクに乗った不良。
 突然格ゲー空間を作り出して物理法則を捻じ曲げた戦闘をする女。
 年上とわかっている相手の頭をいきなりぽんぽんやる男。
 異常なパン屋の主人。
 店内でタバコを吸うエプロンをしたパン屋の夫。
 パンの中に入ったせんべい(どうやって焼いたんだろうか)。
 論理性のないマッドティーパーティーのような家族。
 クールに世をすねてると思いきや父親のことではかなりピュアに傷ついている男。
 酒と賭け事におぼれてどうやって日々の糧(それも息子の分まで)を得てるのかわからないその父親。
 深夜に徘徊し「芝居の練習」をする女(仲のいい家族なのに練習はできないのかね?)

 ちょっとはやばいセンスの――テディ・スケアズの仲間のような不気味系人形を作る女。
 電信柱に激突し横転してるのに傷ひとつない最強のバイク。
 人間を落とすために作られているような巨大なダストシュート。
 図書室で異常行動をとる能登眞美子。イディオサヴァン? (あーいむ、だいなそー)
 話し相手が一人を除いて女しかいない男。
 ポスターすら満足にかけない高校生女子。好きな絵は団子という名の目のついたボルボックス
 幼稚園児に話しかける勢いで見ず知らずの女に延々絡む男。
 気分は保父さんで彫刻等の心得を説く男。
 そして幼稚園児にしか見えない野中藍
 異常にとろいというキャラなのに、忍者並みの気配の殺し方で背後にいる女。
 酒と賭け事どころか満足に表を歩けてるのか謎の男。
 無駄に写りこんでいる鉄棒のところにいる女。
 肩が悪いのにスポーツ入学ができる学校。
 肩が悪いのにバスケをする約束を交わす男。
 雨が降ってきても雨宿りをする知能のない女。
 わざわざボールを受け取って「僕は肩を壊した可哀相な男です」アピールをする男。
 男がどんな気持ちでボールを投げようとしたかを示す重要なシーンで顔も手も写さない「奥ゆかしい」演出。優先順位間違っちゃってませんか?
 空気の読めないエンディング。

 半分ぐらいは計算でやってる腹黒いキャラがいてもおかしくないが、なにか特殊な生徒を意図的に集めた学校なのかしら。

 まるであらすじを書いているみたいだが、そのつもりはないのである。よくわからないところを書いているだけなのだ。誤解されては困るのだが、個人的にこのアニメには悪意はない。原作やゲームメーカーにも悪意はない。むしろ好きである。音楽が。本編を持ってもいないのに、十分の大曲というのに心引かれてサントラのリミックス集なんかを持っているぐらいである。ブックオフで安売りしてなければ買ってないかもしれないし、期待の曲は期待したほど期待にこたえてくれなかったけども(似た曲調の寺島民哉のシングルを思い出してしまったのがよくなかった模様)。

 でもこれは難解すぎる。あるいは原作では上記の疑問点にはたいてい納得がいくような描写がなされていて、アニメ化の際にそれが抜け落ちているだけなのだろうか? 続けてみていけば納得できるようになるのか? まあ録画した分はたくさん残っているので、おいおい報告できることでありましょう。