第五話

学校編スタート。しばらくは、サンと永澄一家とマワリで転がしていくのかと思ったら、あっさり瀬戸内組全員が来てしまうのだった。エンディングの映像はサービスと実益を兼ねたイメージ画像ではなく、単なる本編映像であったのでございます。うーむ。組長が実家を空けていて平気なのか? まあいいや。

 キャラ的にはもちろん、美味しいキャラばかりだから悪いことは別にないのだけど、しかしそれでも今しばらく我慢できなかったのかとは思う。せめて、セカンドヒロイン(周りじゃなくて)が出てからとか。原作どおりならば、まあ仕方ないが。

 さて、今回は、いや、今回も、ラブはほとんどないコメディ。永澄の受難は続く。おとーちゃんの石だかせやマキの暗殺未遂は、ともかくとして、女子が更衣中の教室に突入なんて、現実世界でやったら、よほど女受けのいい人でもない限り、学校社会での復帰はかなり厳しい気もするので、ちょっとかわいそうかなと思わんでもないが(これが教育テレビや武田鉄也の学園ドラマだったら、いじめと不登校の問題を扱った展開になるに違いない)、テンポのよさと、永澄のタフさ、そして彼を思いやるマワリ&サンのおかげでぎりぎりコメディとして成立しているかんじである。
そして出てくると、番組の音量が一・五倍ぐらいになった気がする子安鮫男の怪演もたのしい(考えてみれば、この人がキャスティングで、彼らのレギュラー化は確実と読めているべきだったのだった)。台詞のない蛸がらみのギャグ(軽くカニバリズム)は、どこか別の漫画で呼んだような。
 
 小ネタ関係で興味深いのは「漢(おとこ)」の代表としてジョジョが出てくるくだり。これ、一昔前だったら、『北斗の拳』になっていたのではなかろうか。内容的にも文系色が高いジョジョよりもどこまでも拳で会話する北斗のほうが近い気がするしね。ようするにこれ、適不適よりも、大亜門に代表されるようなジョジョ信者が、クリエーターの中心世代になってきたということなのだろう。

 あとこれはひょっとするとテレビ東京のパンツ厳禁規制の産物なのかもしれないが、サンの朝の着替えのシーンで、パンツはいてなかったような? 水被って魚下半身になったときの用心だったりするのか、あるいは、物凄いローライズなのかしら。

決め台詞の使い方は素朴だがいい