第四話

 都会編の開幕(埼玉は都会かという向きもあるだろうが、まあ、瀬戸内海近辺よりは都会であろう)。前回、やくざ軍団の出番がなくなって、どうなるのかというようなことを書いたけど、やくざの代わりに永澄パパ&ママによる、鈍感という名の攻撃(一種の児童虐待ともいう)がある意味やくざよりも容赦なく永澄を襲い、サンの超音波攻撃もラムの電撃とは発せられる理由は異なるとはいえ落ちアイテムとして定着しそうで、つまり、どこまでもラブコメな境遇でありながら、どこまでもひどい目にあうという、スラップスティックものとしてのスタンスをしっかり確立して、とても好調である。
 たんにどたばただけでなく、台詞のやり取りもいい。屋根裏部屋送りがらみでマキが媚を売りそこに「こいつまじムカつく」とか、「親の顔が見たい」に対する「そこでボケないで」というあたりの、テンポのよさ。このあたり、ええと……他作品を出すのはばかられますが、ハヤテも見習ってほしいところ。

 そして、本日のメインイベント。OPにいる二人目のヒロインが出る前に、また別のヒロインが登場。二人目のローゼンメイデンである。しかも狙ったのかどうか、マキの双子の片割れだし(*)。
考えてみると彼女のような「ショートカットで男勝りで主人公のことを憎からずおもっている、幼馴染」キャラは、この手のラブコメにはもれなくついてくるので、その登場を予測どころか、確信してないとおかしいぐらいのものである(今シーズンでもすでに『Sola』と被っている)。でも予測してなかったけど。
 ただし、単なるふられキャラでなく、ほかのキャラと同じく、やることすべてが永澄の不利益につながっていくところは、予測できなくても、特に問題はないだろう。なんにせよ、悪くないキャラである。
 おまけのマサさんトークもたのしい。やくざチームは主人公よりも愛されてます。

 にしても、血の描写は駄目でも「こいつの毒マムシを引き抜く」はありなのですか。うーむ。


(*)といっても、駄目絶対音感はそれほどレベル高くないので、クレジットを見るまでは同一人物とはわからなったけども。