第十一話『4月28日 まーるキャベツ』

 作画演出の面でアヴァンギャルドだった前回から一転、今回は普通。
美術学校っていうのは、学年が違っても同じイベントをするものなのかしら(年度初めにやる球技大会みたいなもの?)、というのはともかくとして、フォーマット的にも前半がイベント、後半が四人でおしゃべりの基本形である。

ここまでくるともう見ているだけで緊張が解け、思考が麻痺してきて会話が頭に入ってこなかったりするだけでなく、うとうとしそうにすらなるわけですが、この作品の場合それでいいのだと思う。そういった意味では『ARIA』と同じですね。癒し系というより睡眠誘導剤系(*)

例によって、リリ、じゃない宮子がいろいろと儲け役、発言も素敵だ(「寝ないと明日が来ない」とか)。このキャラ、作者の完全な創作じゃなくて、知り合いに似た人がいる(ないし、知り合い数名の融合)と見たが、どうだろう?

そういえば後半で露出コスプレ羞恥プレイ好きの変態先生が、ひだまり荘に仕掛けられたトラップについて話していたけど、ここでの会話を記憶していれば、金だらいトラップに脳天を直撃されることがなかったのにね。
サエさんの「男遍歴」については、もう完全に嘘であることが確定。するってえとあのファックスは編集からってことですかい。しかしあの対応がおかしかったのはなんだったんだろう(記憶がもう定かではないが、締め切りとか仕事がらみではなかったような?)

ところで、お風呂シーンの湯気がどんどん減っているのは、わざとなのかね?

(*)個人的には、癒されるほど傷ついてないので、癒し系はあまりありがたくない。睡眠もできるだけ少なくしたいし(今は四時間ぐらいなのですが、二時間ぐらいで充分な体になるといいなあ)、基本的に寝ようと思ったら眠れるので睡眠誘導剤もいらないクチですが、まあそれはまた別の話。