第二十五話「代わりなどいない」

原作の「ファイナル」と「ピリオド」のあいだを埋めるインタールードをたっぷりやった後にピリオド序盤へ。

そもそもピリオドが圧縮しすぎで限りなくダイジェスト版のような味気のない進行であり、あまり褒められた出来ではない(少なくてもファイナルに比べるとだいぶ落ちる)ものなので、ここできちんと足踏みして余白(残されたものたちの物語)を埋めるのは正しい選択といえましょう。この気配りが前回にもほしかったが……。

 一人でさすらう斗貴子さんの後姿が寂しい&かなり痛い。ゴウタでなくても見ていられません。
「ホシアカリ」を流すのはほとんど反則である(と同時にちょっと恥ずかしくもある)。

しかしTシャツいっちょはいろいろと危険であるとおもいます(のみならず、下のほうもはいてない? 身に着けているのは制服の上下と靴下と靴だけ? まさかねえ)
 
質の高い青少年パートはともかく、大人パートは微妙。錬金戦団の縮小と凍結を巡るエピソードは、前回においてヴィクターとのやりとりがカットされてしまったために、その重みがだいぶ減ってしまった。ただ、もしかすると、前回のカットは、ここでの小生のリーダーシップを描きたいがため、ヴィクターの怒りを受けての路線変更であると解釈されるのを避けた、ということであるのかもしれない、といまさらながら思い至る。まあそれでも肝心のテーマがぼやけてしまったことにはかわりないのだが。

パピヨンは相変わらず真打の貫禄。敵役、ライバルというよりは、ヒロインみたいでもありますが。このまま行けば、結末の花舞台も獲得か? でも、「妖精さん」とかいろいろカットしちゃってるから、上手く盛り上がるのかどうか……いや時間的に無理か? 十五分で「ピリオド」のメインプロットを解決、残りの時間で原作エピローグ「アフター」を部分的につまむ――で上手くまとまると思うが、さて?