第四話

伍長の秘密と軍の暗部に一歩足を踏み入れる話。
どうやらこの方面の話では、原作者投影キャラっぽい眼鏡キャラが主役の座をゲットした模様。なぜ少尉にやらせん、と思ったりもするが、フェミニストヒーローものの生産能力が圧倒的に低い――女は感性、男は理性的な「信仰」がいまだ支配的な世界ではある意味必然といえる――日本の漫画事情では、この程度の欠陥をいちいち言ってもしょうがないかな、とも思う。

アニメ的には、戦車攻略戦の展開が毎回全部同じで、伍長がそういう風に訓練されているからとはいえ、ちょっと見ていて飽きる、ということのほうが問題であるかもしれない。

しかし結局、水戸黄門スタイルではなく、見えざる謎の敵とか国家的陰謀とかそういう大仰な話になっていってしまうのは、ちと残念。どうせ中途半端にこれが組織だとかこれが軍だとかこれが政治だとかそういう恥ずかしいシリアスごっこをやってくれたりするのではあるまいか。
まあその辺は実際にそうなったら、文句を言えばいいことではありますな。大仰に展開して恥ずかしくないシリアスになる可能性だって無きにしも非ずだし。

どっちにしても、植田佳奈の歌う、舐めくさった(褒め言葉)EDテーマがまったく合わなくなることは必至である。というか、すでにもう合ってない。

今回はワンちゃんは出番がなかったが、その分猫さんがすばらしい。