第四話「人形の家#1」

 第二エピソードのスタート。
各種説明等、それなりに前回を踏まえてのながれにはなっているとはいえ、またもサイキックか、霊か、ポルターガイストかというネタを繰り返したのはちょっと唖然。坊さんと除霊師の出し方にも、もう少し工夫が欲しい。

 それ以外にも、主人公の日常(普通の中学生としての生活)と非日常(SPRのメンバーとしての活動)の対比の描写がさっぱりないまま、当たり前のように調査員として活動していたりして、お話自体は悠然と進行するわりに、お話の土台の固め方がうまくない。ナルや助手との関係も思いっきり停滞しているし。
映像的には、画面の分割やカットイン系の演出がチープであることをのぞけば、わりあいうまく怪談をやっていると思うのだが、雰囲気作りに気をとられて内容がまるで深まらないのはまずい気がする。本編が終わったとき、まだAパートかな、とか一瞬思ったし。

 主人公の夢にやさしいナルがまた出てきたが、やっぱり、ただ妄想でなくて超自然現象みたいですね。ナルという渾名に過剰反応した理由も関係していたりするのかもしれない。