第十五話「宴の終わり」

 シケリぺチム編終了。
 ハクオロ達は予想通りというか、当然の如くあっさりと王城に到達、トウカカルラという反則級の戦力をかさに目的をあっさり遂行するのであった。

 結局ヴィルフォールニウェは王としてなにか考えがあってやっていたというより、ネロやカリギュラの類の刺激に退廃した暗君であったということなのだった。もうすこし懐の深い敵役だったら面白かったのになあ。いささか薄っぺらいお話に終わってしまった。ハクオロの「本性」を引き出すためのイベントだったにしても、それだけ、というのはちょっと困る。

 大筋以外にも、今回はシナリオ面が微妙。

 前回から引っ張ったわりにゾンビ兵が単なる障害扱い(ひとつの悲劇のはずなのに)とか、城が崩れたとき、誰もハクオロを探しに行かないのはちょっとどうかとか、雨降りとニウェ打倒完遂がどう関連するのか(伝令が来たんだろうか?)とか、わりと雑なところが多い、それでも、川の合戦、カルラ対三人衆、トウカの戦い、ハクオロ対ニウェ、と見せ場を畳み掛けて飽きさせないつくりにはなっていたけど。

 次回は戦後処理その他と新展開?