第五話「スクール水着とバンパイア」

 このタイトルが「あり」なら、第一話は「パンツとバンパイア」にすべきでしたな。だってこれ、スクール水着はほとんど関係ないもの。内容に即すなら、今回は、水泳部とバンパイアとか水とバンパイアとか人魚とバンパイアとかそうした話である。
 Bパート始まってからのやる気も何もないお色気番組&歌謡ショーのダブルパロ(もしかしてオリジナルもああいう抱き合わせ構成だったのかしら)で、共学なのになんで男子生徒にしかアピールをしないのか、という疑問を抱かせつつ、その答えを「人魚の捕食行動だから」と絵解きしてくれる展開はよい。もっとも、捕食された男子生徒たちが捕食されっぱなしのようにみえませんか、という疑問の答えはついに用意してくれないけど。モブ、それも男キャラなどいくら食われようと製作者視聴者ともに、興味も関心も配慮もないってことなんだろう。
 自分らの正体を明かしてからの人魚軍団の攻撃の格好悪さはもちろん狙ってやってるんだろうが、狙おうが狙うまいがあれだけひどい場面を思いつくのはちょっとした才能が必要だと思う。それもエドウッド系の才能が。

 なお一般に吸血鬼の弱点としての水は「流水」で、そうでない水が弱点になる場合はそれが聖別されたもの、いわゆる聖水以外ではないはずなのだが、話の都合とはいえ、水自体を弱点にしてしまうと日常描写を展開するうえでなにかとネックになりそうではある。