第四回

「本編」初公開。作画がなんか珍妙な感じになってましたがわざとだろうきっと。これも踏み絵なんですよね、可符香さん(ドラマCDのアートワークが筋肉少女帯の絶版アルバム――『サーカス団パノラマ島へ帰る』と『月光蟲』――のパロディっていう、ほとんど関係者の趣味の世界だったりするのも同様。主題歌つながりなら特撮にすべきだもの)。脇筋に押しのけられて描かれない、ことがミソである本編を映像化して、なおかつ内容が気にかからない、という構造を試みたわけだけど、これはあまりうまくいってない。本編ってこうなっていたのかあ、と気になってしまうから。確かに石仮面はかなり気にはなりますが。
 で、Bパートにストーリーテラーの話を入れて、作中作を含む話自体が作中作みたいな位置づけ、というのは意図的な趣向なのか、なんとなく選んだ結果なのかは知らないが、この話をここでやるなら、エンドカード担当は幾原監督(新作は出ないんでしょうか?)でなく、亜桜まるを温存しておくべきじゃなかったかと思う。
きっちりアメーバなんかも独自に映像化し欲しかったところでもあるが、さすがに時間がないか。
 そしてどうでもいい話であるCパートは、どうでもよくない勢いで気合が入ってましたね。『らき☆すた』ネタとかは、雑誌で読んだときより単行本で読んだときより、古びて聞こえるのは当然としても、ほんの十ヶ月前の話題どころか数年前の話題のように聞こえたのは気のせいかな。熱しやすいブームは冷めやすい?