第十四話「永遠の恋人」

 フィレスとの相互理解の話かと思いきや、じゃーん実は替え玉の先遣でしたーという、どんでん返し。おいおい。フィレスに自分そっくりの傀儡をつくる能力があると知ってるなら最初にそれを警戒してくださいよ、ヴィルヘルミナさん。だいたい本物のフィレスのいってることもよくわからない。「手駒がそろっていた」のがわかったのは、偽フィレスを送ってはじめてわかったことだろうに、あの言い草ではまるでわかった上で先遣を送ったみたいだ。そうでなく、「たまたま」おくった偽者のおかげで零時迷子に絡む複雑な状況がわかって、結果的に本体到来とユウジ捕獲の好機を量る余裕ができたというだけのことのなら、なにも自慢することでもない。あ、じつはけっこう負けず嫌いの見栄っ張りなのかな?

そしてなんだかわからないトラップからなんだかわからない存在が出現。この手の、ルールも設定もすべて作者の胸先三寸の話は、ネタふりが適当になると一気にでたらめ三昧に見えてくるから、情報のコントロールの大切さが本当によくわかるところでもありますな。
 銀の手を見てまたマージョリーが壊れたら、作者はアホです。にしても今回ほどマルコシアスにもっと言えと思ったことはない。田中はもっと怒っていいと思う(一番怒る権利があるのはいうまでもなくオガちゃんだけど)。

作画は過去で一番というぐらい粗い。最後の能登キャラが一見それとわからないぐらいなのだから。