第五話

 無意味に繰り下がっていくアニメ。構成からしても、やっぱりこれはストーリー面での評価をまったく期待していないということなのだろうから、見る側としてもそこはもう等閑に付すということにして、キャラものとして見ようかなと思うのだが、いまだ主人公が男装趣味の女なのか、男装趣味の女に見える男なのかはっきりしなかったり、歌会の歌い手に抜擢された人が、シャツとパンツだけで主人公の前にでてきてもなんの恥じらいも見せなかったくせにスカートの下からパンツを見られたら隠したりして、その距離感がよくわからなかったりと、キャラものとしてもどうもあんまり楽しくない。断片的には、磯辺揚げは文化の極みとか人の弁当強奪とか熱く燃えているから沸騰しているお茶(まずいだろ、それは)も平気とか、南瓜を西瓜に変える力(方違えのもじりか?)とか、悪くないおふざけがあるのだけど、小ネタだけで見せるには弾不足である。
望月智充ってこんな適当なシナリオを書く人だったのかしら、と思わないでもないのだが、そういえば、ヤミと帽子と本の旅人もこのレベルのいい加減さだったから、もしかするとこのスタッフでやるときはこういうもの、と決めているのかもしれない(あるいは、監督サイドの以降か?)。