第五話

 江戸を離れて二人旅でございます。
 狸と暮らす髪形がちょっと手塚治虫調の男のキャラや、即興ミュージカル風のシーン、過去回想に江戸にいるキャラを使いまわしたりするあたりに顕著だが、なんか回を重ねるごとに芝居風味が増していくような(ヒデオその他狸軍団も、オリジナルでは歌ってたのではなかろうか)。わざとやっているのか、たんにアニメ風に翻訳するのがめんどくさくなってきたのか。どっちにしてもこれはこれで楽しいからいいけども、やりすぎると、アニメ化の意味がなくなってしまう気もする。これなら舞台中継で充分じゃん、と視聴者が思い出すようでは、ある意味失敗なわけで。次回のオリキャラさんがどれくらいアニメ的にがんばれるか、というところでしょうか。

 お話としては、清吉の花火師としての飛躍のためのイベントであると同時に、ロケット関係の新たな伏線。ドラマ的にはソラとの関係の更なる深化のためのイベントでもあるわけだが、後者のためのプレイベントたる二人の心がすれ違うあたりは、青春だねえ、という感じでとてもよろしい。

 サブイベントとしては、本編に(たぶん)何の関係もないであろう、バッティング熊さんがいい。

 それにしても音楽が好みだ。発射シーンのニューオリンズジャズ風の曲とか。