第四話「ドキドキ無用」

 これにて第一幕終了、というところ。
誰もが予想するとおり、花火は簡単には成功せず、ソラさんは月へは帰れないわけですが、自分のスタンスをはっきりさせた鍵師なんかのおかげで今後の活動はそれなりに安定して、話はよりまっすぐ月と花火とソラさんの秘密へとに集中していくのだろう。
 回を重ねるごとに顕著になってくる芝居風味――作りこんだ掛け合いやダンスシーン等――はあえて前面に押し出してきている感じで、どうせだったらミュージカルの要素も加えても(原作にあるかどうか知らないが)よかったりと思わないでもない。戦闘や登場人物の感情が高ぶるシーンで流れるフラメンコの曲なんかかなりかっこいいし、ちょいと九十年代風のOPEDの曲のセンスも悪くないから、けっこうはまるような気がするのだが。