第二話｢男は待っている｣

　なんか周回遅れになりそうなのであわてて見た第二話。

　前回暗示されていたとおりに、空は月の生き物でようするに月の兎であると、冒頭でいきなり明かされる。素直でよろしい。
　台詞回しだけでなく、ゆとり教育とか時事ネタの入れ方がなにやらとても小劇場チックで、これは原作にもあるんだろうかね。ソラとか狐娘のキャラデザインとかは、一般人にはあまり受けなそうだが……。いや、一般受けしそうなノリを一般ではない人たちが楽しむアニメというスタンスであるのかな。でもまあこういうのは嫌いではない。
それに、こういう基本的にキャラの掛け合いを楽しむ話――もちろん、花火を巡る話やら鳥居耀蔵やらいろいろ、話題は盛りだくさんではあるのだが、わりと予定調和というか、いい意味で意外性はなさそうだ――で、台詞のギャグが台詞のギャグとしてちゃんと機能しているあたりは、ハヤテのスタッフにもお手本して欲しいぐらいだ(原作の台詞の質が違うという批判は無視する)。ソラの人がこの濃い台詞回しを消化し切れて無い気がするが――発声の感じからすると、声優じゃない、あるいは新人さん？――、まあエイリアンということで、どうにか言い訳が尽くし、山寺宏一ほか周りがちゃんとできているから、バランスはそうわるくない。

　そういえば、岡っ引きは微妙にホモテイストだが、そっち方面へのアピールもあるのかしら。
そしておそらく、釘宮理恵の弟は、これから体がカラクリ仕掛けになるにちがいない。