第二十六話

 エピローグその二。蛇足の蛇足。映画アキラの暴走鉄雄の手みたいなものですね。
 というのはともかくとして、内容的には「父」がテーマということで、ネギの父探しの話のリフレイン(成功はしないが、ニアミスは出来る)をやり、未完という結末を迎えるのであった。もとより番外編的なシリーズであったので、これで一応原作に回帰するということになる。アーニャ&ネカネとか小動物二匹とか、各種改変されまくりのキャラたちもいるので、原作にそのまま接続というわけではないが、原作に準拠したかたちでの『ネギま!? パート2』も可能そうな、至極穏当なまとめかたでした。もっとも、原作は原作で、今現在、お世辞にも面白いとはいいがたいというか、この「!?」版とは違う意味で困ったことになっているわけで(スタッフの合議制とアンケート結果を反映する作劇の相乗効果で、作品の核を見失って迷走どころか立ち往生、名目ばかりの目的設定でその場その場で受けそうなイベントを並べているだけ、という惨憺たる状況である)、続きがあるとしたら、やっぱりオリジナルストーリーのほうがいいかもしれない。
 ともあれ、退屈なメインストーリーも終わってみれば、どうでもよくなるというか、コント関係はそこそこ楽しめたのでそう悪いシリーズでもなかったかな、という感じである。ただし、二クールも長々とやるようなコンセプトで無かったのは間違いないですが。

 ひとつ、とても気になったのは、、まき絵の「お父さん」ネタに変に合理的な落ちをつけたこと。あれは余計でしょう。ナンセンスなギャグに、理由をつけてしまうぐらいつまらないことはない。それとも、彼女をあんまりぽややんなキャラにしてはならんというお達しでもあったのだろうか?