第十二話「ひとりぼっちのコゼット」

アニメとしてはおそらく前半の最大の山場であるコゼット救出編の前半だが、Aパートは、アニメオリジナルの設定の解消がメイン――ようするにガヴローシュとシュシュの去就である。そこそこあっさりお払いボコになってしまったけども、一話じっくりかけてシュシュが死んだりするよりはずっといいような気もする。

Bパートはジャンバルジャンの逃避行とコゼットにあうまでお、オリジナルのそうわをいくらか付け足しつつの進行。このオリジナル部分がなかなか気の利いた仕掛で、その場でのちょっとしたサスペンスとマドレーヌ市長の人格者ぶりのアピールだけでなく、次回の展開への伏線と(原作どおりなら)最終回あたりの展開への伏線でもあったりするのだった。

ともあれ例のコゼットのバケツをとってやるヴァルジャン、のシーンでほっと胸をなでおろした人は少なくないだろう。

それにしてもエポニーヌたちは何をしようとしていたんだろうか。次回ででてくるか?