第九話

夏休み編。
千秋がワールドワイドな存在になっていく第一歩というところか。演奏シーンは相変わらず絵は動かないし、音も「成功」も「失敗」も「もう一歩足りない」も同じ音源を使いまわしているくさいが、関智一のクールながらどこか高揚した語りでどうにか、形になっている印象。これは別に悪いことではない。どう見ても動きが遅いが無敵の達人という設定だからそういうものだと思ってみるオビワンケノービ(アレックギネス)とダースベイダー(デビットプラウズ)みたいなものである(フォースの使い手で、映像のみで判断すると最強は言うまでもなく、設定上は中堅か三下のダースモールであろうが)。

サブプロット的あつかいながら、ロックヴァイオリンも少し成長。とはいえ、彼の役割は音楽方面にはない気がする。

のだめも地道に進歩していくわけだけど、譜面は読めなかったのでは? ほかの生徒の演奏を聴いて覚えた、という展開ではまずかったんだろうか。まだその才能を千秋たち以外に見せるのには(作者的に)早すぎるのか?