第二十三話「BOY MEETS BATLLE GIRL」

詰め込み路線で一気にファイナルまで行くかとおもったが、一話でゆったり原作本編最終回を展開。今までが急展開だっただけにここでの長閑で青春な風景は強力だ。

三馬鹿や妹トリオの小芝居の充実もいいが、やはりクライマックスは給水塔での斗貴子さん&カズキ。特に斗貴子さんの見せる繊細な表情と仕草の描出は、このアニメの中でも最高レベルだったんじゃないかと思う。ミニスカートがあまりにミニ過ぎるとか、どこが「バトルガール」だ、とかは些細なことでしょう。

些細、といえない不満も、ないでもない。
給水塔の場面からそのままヴィクター対錬金戦団のシーンに移行してしまったこと。もう少しキスの余韻を強調するか、あいだにED(それも出来れば第一期のほうに戻して)を挟むかしてほしかった。このアニメ、そういう面での気配りやこだわりがもう一つ抜けている気がする。装飾にばかり凝られても、それはそれで困るけど、こういうところはびしっと決めてくれるとそれはそれはかっこいいものになるのではあるまいか。

さて次回は原作でも屈指のエピソード「ファイナル」になるわけですが、今回のレベルかそれ以上のものが出てくるといいなあ。